2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍内アポトーシス発現の定量的評価のための新しい分子画像化技術の確立
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22591335
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 昌宏 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (50225306)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アポトーシス / MRI / 分子イメージング |
Research Abstract |
1) 我々が新規開発した培養細胞を用いたバイオファントムを用いて、細胞密度とADC値の変化との関係およびそのメカニズム、加温により出現するアポトーシスの影響について検討した。細胞株にはJurkatを用いた。アポトーシス誘導時には、ADC値が変動することが明らかとなった。我々の開発したバイオファントムを用いて、細胞レベルでADC値を検討する方法は、臨床画像での腫瘍のADC値の変化を推測するための有用な手法であることを確認した。この研究結果について論文投稿中であり、また、国際学会 (第11回国際ハイパーサーミア学会(2012/8/28-31)にて発表した(In vitro assessment of change of the apparent diffusion coefficient of Jurkat cells after heating using bio-phantoms and MRI、Masahiro Kuroda他)。 2) 我々が新規開発したバイオファントムを用いて、細胞密度とADC値の変化との関係およびそのメカニズムについて検討した。細胞株にはRamosを用いた。アポトーシス誘導時には、細胞の形態変化とともに、ADC値が変動することが明らかとなった。この研究結果は、Acta Med Okayama 66: 263-270, 2012に投稿した。また、国際学会 (第11回国際ハイパーサーミア学会(2012/8/28-31)にて、発表した。 3) 新しい2台の3T MR装置を用いて、各種ADC標準ファントムの撮像を行い、3T MR装置の有用性を検討した。アポトーシス検出時に問題となる拡散時間Δの設定につき、日常臨床での撮像時の拡散時間Δの変動範囲と任意の設定方法を検討し、アポトーシス検出に重要となる、正確な拡散係数測定方法について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の最終年度で報告予定の国際学会での報告をすでに完了した。 今後、論文投稿数を増やす。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床に応用できるよう、日常臨床での撮像方法についての検討を進める。
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Research Products
(2 results)