2012 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病発症前診断のためのマルチパラメトリックMRIの開発
Project/Area Number |
22591340
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉浦 敬 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40322747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋渡 昭雄 九州大学, 大学病院, 助教 (30444855)
栂尾 理 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10452749)
山下 孝二 九州大学, 大学病院, 助教 (80546565)
大八木 保政 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30301336)
小原 知之 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20623630)
有村 秀孝 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20287353)
熊澤 誠志 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50363354)
本田 浩 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90145433)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / 脳 / MRI |
Research Abstract |
1) Arterial spin labeling(ASL)潅流画像による局所脳血流量(rCBF)測定に関する基礎的検討 我々はこれまでに、ASLで測定するrCBFの分布の変化から、アルツハイマー病(AD)を診断できることを明らかにした。ASLによるrCBF測定の最も重要な問題点は、主幹動脈に高度狭窄・閉塞がある場合、動脈通過時間延長の影響で、正確な測定を行うことができない点にある。そこで、主幹動脈に狭窄・閉塞を持つ患者におけるASLによるrCBF測定の精度を明らかにするために、gold standardである15O-PETと比較した。16名の主幹動脈狭窄・閉塞を持つ患者を対象にした。脳内に12個の関心領域を置き、ASLとPETによる測定値を比較した。その結果、両者の相関は、絶対値で中等度(r=0.520)であったが、相対値では良好(r=0.691)であった。このことから、ASLでは、主幹動脈に狭窄・閉塞が存在する場合でも、特に相対値について比較的高い信頼性で評価できることが明らかとなった。 2)高分解能拡散テンソル画像(DTI)による皮質内および皮質下白質の微小構造異常に関する検討 ADにおいて、変性による白質内の微小構造の異常がDTIで検出できることがこれまでに知られている。しかし、皮質内の微小構造異常については十分明らかでない。我々はこれまでに、高分解能DTIを用いて皮質内微小構造を評価できることを明らかにしてきた。今回は、その手法をAD患者に応用し、皮質内の微小構造異常を検出できるか否かを検討した。40名の患者を対象とした。嗅内野皮質内のmean diffusivity(MD)と皮質下白質内のMDには、有意な正の相関(r=0.43)がみとめられた。このことから、これまで知られていた白質内微小構造異常に対応する皮質内微小構造の異常を高分解能DTIで検出できることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)