2011 Fiscal Year Annual Research Report
脳磁図(MEG)を用いた非侵襲的脳虚血域画像化技術の開発と臨床応用
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22591349
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
坂本 真一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 病院講師 (40464648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
露口 尚弘 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50295705)
三木 幸雄 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80303824)
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Keywords | 脳磁図(MEG) / PET / 脳虚血 |
Research Abstract |
対象とする片側の内頸動脈あるいは中大脳動脈に狭窄性病変を有する患者20例に対し、^<15>O gas PET, MEGおよび高次脳機能検査を施行した。MEGでえられた自発脳磁を4周波数帯域(0.3-2Hz, 2-4Hz, 4-6Hz, 6-8Hz)に分離し、sLORETA-qm(standardized low resolution brain electromagnetic tomography for a quantifiable method)を用いて各周波数帯域での信号源の電流強度を算出し画像化した。PETは^<15>O-ガス吸入法(steady-state法)で施行し、CBF(局所脳血流)、OEF(酸素摂取率)を算出した。 MEG、PET画像をSPM(Statistical Parametric Mapping)を用いて同一座標(標準脳座標系)に変換し、自動的に主要脳血管支配域に関心領域(ROI)を設定する手法を考案した。各関心領域について、MEG画像での電流強度とPET画像での脳循環代謝量を比較した。本年度までにえられた結果では、MEGでえられる虚血に起因する磁場の分布および電流強度はPETでえられる脳血流低下域には完全には一致していない。 sLORETA-qmに自動ROI設定法を適用することで、主要脳血管関心領域での脳神経磁気活動の、恣意性を排除した定量画像化が可能になった。また、標準脳座標を用いた画像化は他の検査法との比較に適しており、虚血がもたらす脳神経活動の評価を容易にすると考えられた。 本年度にえられた成果はpreliminary studyとして国内学会において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに、対象症例50例のdataを蓄積することが出来た。また、今後多数例での統計解析に必要となる、標準脳座標を用いた自動ROI設定法を開発することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに蓄積したdataを統計解析することで、脳虚血域での神経活動の振る舞いを明らかにする予定である。また可能であれば、正常コントロール群と比較することにより、脳虚血に起因する脳神経活動の変化が、高次脳機能に及ぼす影響についても検討を行う。 今年度までに得られた結果は、国際学術誌および国際学会での発表を予定している。
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Research Products
(2 results)