2012 Fiscal Year Annual Research Report
核医学代謝画像を用いた腫瘍多様性の研究と診断法の開発
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22591351
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
久慈 一英 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (90283142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今林 悦子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 放射線診断科, 医長 (30406491)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 腫瘍代謝多様性 / PET/CT / 18F-フルオロミソニダゾール / 低酸素イメージング / 11C-メチオニン / 脳腫瘍 / 乳癌 / 18F-フルオロデオキシグルコース |
Research Abstract |
脳腫瘍での糖、アミノ酸、低酸素状態の代謝多様性について、学会発表した。腫瘍の種類によって、集積パターンが異なることがわかった。良性腫瘍でも、糖代謝が高い腫瘍やアミノ酸代謝が高い脳腫瘍の存在が確認できた。組織学的な悪性度との関連では、FMISO集積が最も相関が高い可能性が示唆された。腫瘍の代謝パターンにて腫瘍診断の可能性が示すことができたことは重要である。特に、膠芽腫ではメチオニン/FDG集積比が比較的一定しているのに対して、悪性リンパ腫では比が異なった。悪性膠腫と中枢神経原発リンパ腫の鑑別に有用と考えられた。脳PET画像の統計画像解析については、メチオニンPET/CT画像にて試み、脳の変形や欠損が大きくない場合は可能であることを確認した。 頭頸部癌では、FMISO集積度と早期治療反応性について学会発表した。治療法に限らず早期治療反応性とFMISO集積度の間に負の相関を認めた。FMISO集積度によって治療法を変更すれば、治療効果や予後を改善できる可能性が示された点が重要である。 新たに乳癌にて糖代謝とFMISOによる代謝パターンの違いについて検討を開始した。これまで40例の検査実施を行い、乳癌の組織学的な性質との関連性を検討している。まず、初めの12例では、FMISO-PET/CTにて採血による定量法とSUV法による定量法の関連を確認した。乳癌においても脳腫瘍や頭頸部腫瘍と同様に良い相関が認められたので、実用上はSUVmaxで問題ないことを確認した。免疫組織学的所見とFDGおよびFMISO集積度との関係を検討し、学会発表の準備中である。乳癌においてもFDG集積度よりも悪性度とFMISO集積度が最も相関する可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)