2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591353
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
安藤 正海 東京理科大学, 総合研究機構, 教授 (30013501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 哲也 山形大学, 大学院・理工研究科, 教授 (30240146)
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Keywords | 放射光 / X線光学系 / X線暗視野法 / 軟組織描画 / 屈折原理 / 屈折画像 / 2次元画像 / 3次元画像 |
Research Abstract |
X線暗視野法X線光学系と3次元像および2.5次元像(トモシンセシス)用アルゴリズムの開発はそれぞれ病理診断と臨床診断を目指したものである。この中で臨床診断を目指す開発は臨床現場の医師と医療従事者にとって患者の患部を最良の状態でX線写真に撮影するためには医療機器、この場合はX線暗視野法用機器を最良の状態に整備する必要がある。かつ患部を撮影するにあたって現在のシステムと同じように事前にファントムを用いて機器状態を最善にもって行くことが求められる。そのためのファントムは従来のX線吸収原理にもとづくファントムではなく、屈折原理にもとづくファントムを開発する必要がある。現在世界にはこの種のファントムは存在しない。そこで軟組織描画能に優れた屈折原理にもとづくファントムの試作に入ることにした。吸収原理による画像が識別できるためには電子濃度は数十%差が必要である。一方、屈折率によって2つの組纎が識別できるための電子濃度差はたかだか数%と考えられる。おそらく1%以下でも識別できると思われる。このことを具現化するために京都科学と実際の設計に入った。形状は印鑑に似た棒状ファントム中にまわりと異なる電子濃度をもつ細いファントムを3本入れたファントムを試作した。これをX線暗視野光学系により撮影したところ一定のコントラストが得られた。現在はデータ整理中である。濃度差をより小さくする展望が開かれたといえる。論文化を考えている。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] 臨床応用をめざす軟組織描画法の開発: X 線暗視野法の現状と将来見通し2011
Author(s)
安藤正海, 雷慶凱, 酒井正樹, 湯浅哲也, 砂口尚輝, 杉山弘, 兵藤一行, 市原周、遠藤登喜子, 森健策, 国定俊之, 平野伸一, 岩谷綱一, 島雄大介, 佐藤斉, 近浦吉則
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Journal Title
放射線
Volume: 37
Pages: 111-117
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