2011 Fiscal Year Annual Research Report
ラジオ波凝固による骨粗鬆症モデルへのビスフォスフォネート製剤の椎体内注入
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22591367
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
中塚 豊真 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (70303740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 寛 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70106988)
山門 享一郎 三重大学, 医学部付属病院, 講師 (20263022)
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Keywords | radiofrequency ablation / rabbit lumber spine model / bone strength / micro CT / bisphosponate / intravertebral injection / osteporosis / histopathology |
Research Abstract |
骨粗鬆症類似モデルの作成について ・麻酔下に兎の腰椎(L4-7)に対してX線透視ガイド下ラジオ波焼灼術(RFA)は実行可能であったか、全例に神経障害を合併し、術後に下肢神経麻痺が出現した。 ・RFAをった腰椎の骨強度(MPa)は、コントロール群(9.7±0.9)と比べ、1,2週間後の骨強度(4.8±1.1,6.1±0.4)は有意に低下していたが(P<0.001,P<0.001)、4週間後には回復した(11.2±0.4)。 ・また、経時的に撮影したマイクロCTから求めた複数の骨微細構造のパラメーター(骨密度、骨梁厚み、骨梁数、骨梁間距離)は、骨粗鬆症で見られる変化に一致し、骨強度の変化との相関も見られた。 ・病理組織所見では、RFAの熱凝固による骨梁の断裂や骨梁幅の狭細化などの骨粗鬆症類似の骨梁構造破壊を認めた。 骨粗鬆症類似モデルに対するビスフォスフォネート(BP)製剤の投与効果について ・RFAによる骨粗鬆症類似モデルに対するBP製剤は、RFAの1週間前に静脈投与を行う全身投与群とRFA直後に椎体へ局所注入する椎体投与群の2群に分けて、非投与群と比較・検討した。 ・両手技とも実行可能で、副作用は見られず、非投与群と比べて、両投与群ともRFAの1週間後には骨強度が有意に低下していたが(4.8±0.8,4.8±2.7,P<0.001,P<0.001)、2,4週間後には回復し(9.5±1.7,11.8±1.6,P=0.9,P=0.2)、マイクロCTによる骨微細構造のパラメーターは骨強度の変化と相関していた。 両側卵巣摘出による骨粗鬆症モデルの作成と局所注入手技について ・両側卵巣摘出による骨粗鬆症モデルの腰椎への針穿刺1週間後に数例で圧迫骨折を合併した。 [本研究で得られた知見] ・生体兎の腰椎に対する経皮的RFAは実行可能であったが、全例に術後神経障害を合併した。 ・腰椎へのRFA2週間後までは有意に骨強度やマイクロCTによる骨微細構造のパラメーターが骨粗鬆症で見られる変化に一致していたが、4週間後には回復した。 ・BP製剤は全身投与および椎体投与のいずれも非投与群と比べて、力学的および微細骨構造の変化が早期に回復する効果が得られた。 ・卵巣摘出による骨粗鬆症モデルでは腰椎への針穿剌1週間後に圧迫骨折を合併する例が見られた。 [翌年度へ継続する研究計画] ・BP製剤の従来投与法である全身投与と比べ、RFA後の椎体内局所注入は実行可能かつ安全であり、得られる効果も同等であった。卵巣摘出による骨粗鬆症モデルに対する実験を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画したREA後の骨粗鬆症類似モデルでの実験は既に完遂し、その結果も予測と一致していた。 しかし、両側卵巣を摘出した真の骨粗鬆症に近いモデルでの実験を追加し始めた所、手技に伴う圧迫骨折を合併するリスクがある事が判明し、臨床試験の開始準備が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
REA後の椎体骨に対するBP製剤の局所注入は安全で効果的であるので、骨粗鬆症の合併がない悪性骨腫瘍患者に対する臨床試験への応用は可能であると考えられる。 しかし、骨粗鬆症患者の椎体骨に対するBP製剤の局所注入は、圧迫骨折を合併するリスクがあると推測されるので、更なる追加実験の結果で安全性が確認されれば、臨床試験を考慮する。
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Research Products
(2 results)