2010 Fiscal Year Annual Research Report
新規ナノキャリアを用いた腫瘍イメージングプローブ及び内用放射線治療剤の開発
Project/Area Number |
22591368
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 文彦 東北薬科大学, 薬学部, 准教授 (40253471)
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Keywords | 分子イメージング / ラクトソーム / 標識合成 / 腫瘍 / PET / マウス / インビボ |
Research Abstract |
分子イメージングに大きく貢献すると期待されるラクトソームの効率的^<18>F標識合成法確立を検討した。 まず^<18>F標識内包物の合成を検討した。PLLA-OTfへK_<222>/K^<18>Fを標識試薬とする^<18>F導入反応については、PLLAの加水分解が速やかに進行し、微量合成では反応が極めて困難であることを明らかにした。H_2N-PLLAへの^<18>F-SFBを用いた^<18>F-benzoyl(Bz)基の導入については、反応溶媒にアセトニトリルとDMSOの混液を用い100℃で10分間加熱反応して、放射化学的収率37%で得られる効率的反応条件を見出し、500MBq以上の十分な^<18>F-BzPLLAを得ることができた。 次に標識ラクトソームの粒子化を検討した。得られた^<18>F-BzPLLAをフィルム状の両親媒性ポリマー(ポリL-乳酸-ポリサルコシン)とともに、水または生理食塩水中で約50℃で15分以上42kHzの超音波を照射して自己集合させ、420MBq以上の^<18>F標識ラクトソームを得る方法を確立した。9mgのフィルムポリマーに対して^<18>F-BzPLLAを含む1.6mgのH_2N-PLLAを用いることで、30~35nmのラクトソーム粒子が得られることを確認した。ゲルろ過カラムクロマトグラフィーを用いた分析により、用いた^<18>F-BzPLLAの99%以上がラクトソームに組み込まれることを確認した。 ^<18>F標識ラクトソームについて、Hela細胞移植マウスにおける生体内分布を検討した。投与後10分~6時間において高い血中安定性を示し、腫瘍への放射能集積は徐々に増加した。腫瘍筋肉比は投与後6時間で2.5を示し、腫瘍イメージングが可能であることが示唆された。脱フッ素代謝は低かった。 標識ラクトソームの高比放射能化や、炎症モデル動物を用いた評価、生体内の化学形探索、画像化については今後検討する計画である。
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Research Products
(24 results)
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[Presentation] A fluorescent imaging of the murine orthotopic brain tumor, using new nanocarrier "Lactosome"2010
Author(s)
K.Kurihara, F.Yamamoto, M.Yamaguchi, Y.Arakawa, I.Hara, E.Ozeki, A.Makino, K.Togashi, A.Shimizu, S.Kimura
Organizer
2010 World Molecular Imaging Congress
Place of Presentation
京都
Year and Date
20100908-20100911
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[Presentation] Development and initial evaluation of novel fluorine-18labeled nanocarrier"Lactosome"as a tumor imaging probe for PET2010
Author(s)
Fumihiko Yamamoto, Ryo Yamahara, Kensuke Kurihara, Hideo Tsukada, Eri Takeuchi, Isao Hara, Akira Makino, Shinae Kizaka-Kondoh, Eiichi Ozeki, Shunsaku Kimura.
Organizer
The Society of Nuclear Medicine 57th Annual Meeting
Place of Presentation
Salt Lake City, USA
Year and Date
2010-06-08
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