2010 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロバブルジェネレータカテーテルを用いた高密度炭酸ガスマイクロバブル血管造影
Project/Area Number |
22591375
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
狩谷 秀治 関西医科大学, 医学部, 講師 (40368220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 昇 関西医科大学, 医学部, 准教授 (90227215)
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Keywords | 炭酸ガス / 血管造影 / 放射線診断学 / インターベンション / マイクロバブル / カテーテル |
Research Abstract |
【具体的内容】本研究者らがこれまでに行ってきた本研究にかかわるデータを解析し、通常炭酸ガス造影における臨床的有用性についてのデータを論文で公開した。さらにエジェクタータイプのジェネレータにて生理食塩水と炭酸ガスを混合する炭酸ガスマイクロバブルジェネレータカテーテルを用いた予備実験のデータを解析した。エジェクタータイプのカテーテルではコントラストが低く流量の調整がきわめて難しい。本研究期間でこれを解決するため微小多孔膜を連結したジェネレータカテーテルを新たに製作した。生理食塩水中に浮遊させた炭酸ガスをこの膜へ急速に連続して衝突させ炭酸ガスマイクロバブルを発生させるものである。シャフトは同軸のデュアルルーメンのチューブとし本研究での課題の一つであるカテーテルタイプのデバイスへの改良を一部達成した。本研究期間ではin vitro実験のみ行った。このカテーテルを用いて生理食塩水と炭酸ガスを注入し炭酸ガスマイクロバブルを発生させた。孔径が30μmのものと50μmの2種類の膜を用いてテストした。孔径が小さければまた連結数が多ければバブル径は小さくなりバブルの物理化学特性は安定するが、注入抵抗が高くなり炭酸ガスの膜への衝突速度が低下する。そして衝突速度が遅くなると気液二相流のため大きなバブルが発生するという問題が残された。【意義】膜を用いたジェネレータカテーテルは流量の調節をシリンジタイプのインジェクターで調整できる。本カテーテルは極細径に製作可能であるため現在臨床で使用されているカテーテルサイズにできる。したがって選択的血管造影が可能となる。【重要性】経動脈的に炭酸ガスマイクロバブルを注入できるため標的となる領域のみにマイクロバブルを大量発生させることが可能となる。血管造影だけでなく収束超音波との組み合わせ、遺伝子の細胞内導入への応用にも期待できる。
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Research Products
(1 results)