2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロバブルジェネレータカテーテルを用いた高密度炭酸ガスマイクロバブル血管造影
Project/Area Number |
22591375
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
狩谷 秀治 関西医科大学, 医学部, 講師 (40368220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 昇 関西医科大学, 医学部, 教授 (90227215)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | マイクロバブル / エックス線造影剤 / キャビテーション / 血管造影 / 陰性造影剤 / カテーテル |
Research Abstract |
本研究の目的はマイクロバブルジェネレータをカテーテル先端に装着した炭酸ガスマイクロバブルジェネレータカテーテルを使用し血管内で炭酸ガスのマイクロバブルを高密度に発生させることである。 3頭の豚の頸部、胸骨正中切開を行い、20Frシースイントロデューサーが右腕頭動脈から挿入された。20Frシースイントロデューサーからマイクロバブルジェネレーターカテーテルを挿入し、腹部大動脈から外腸骨動脈の正面像、側面像の血管造影が3頭の豚に施行された。3名の放射線科医によっては3頭の豚で行ったマイクロバブル化炭酸ガス造影、通常炭酸ガス造影、ヨード造影のいずれの動脈もすべて描出ありと判定した。マイクロバブル化炭酸ガス造影におけるコントラストの評価はヨード造影、通常炭酸ガス造影のいずれと比較しても有意に低かった(p<0.05)。マイクロバブル化炭酸ガス造影における境界の明瞭さの評価はヨード造影、通常炭酸ガス造影のいずれと比較しても有意に低かった(p<0.05)。すべての血管におけるマイクロバブル化炭酸ガス造影のデジタル値はバックグラウンドより高かった。マイクロバブル化炭酸ガス造影の血管とバックグラウンドのデジタル値の差は、ヨード造影、通常炭酸ガス造影のいずれと比較しても有意に小さかった(p<0.05)。マイクロバブル化炭酸ガス投与中の豚の血圧、脈拍に異常な変動は認められなかった。 本研究の結果ではマイクロバブル化炭酸ガス造影は腹部大動脈、外腸骨動脈を描出した。したがってマイクロバブル化炭酸ガスは低コスト、無害のエックス線診断用造影剤となり得るところに意義がある。 生体内に大量にマイクロバブルを発生させることができた技術の重要性は、エックス線造影剤としての利用にとどまらず、マイクロバブルのキャビテーションを利用することで、細胞、遺伝子レベルで高エネルギーの物理作用を発生させる可能性を有するところにある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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