2012 Fiscal Year Annual Research Report
胃静脈瘤に対するB-RTO後の肝機能改善のメカニズムの解明
Project/Area Number |
22591376
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
廣田 省三 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20181216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 薫 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70388817)
前田 弘彰 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00388828)
加古 泰一 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40573209)
石蔵 礼一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00176174)
山本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50411989)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | インターベンショナルラジオロジー / 門脈圧亢進症 / B-RTO / 肝性脳症 / 肝硬度 / 超音波エラストグラフィー / 肝線維化マーカー |
Research Abstract |
概要 肝性脳症や静脈瘤形成に関与する門脈大循環短絡に対してB-RTOをはじめとする経皮的短絡路閉鎖術を行うとアンモニア値の低下や静脈瘤の血栓化はもとより、血流変向により、求肝性血流の増加が見られる。その結果、肝機能が改善され、肝体積が増加する。線維化した硬変肝が短絡路閉塞によりどのように変化するかを検討し、解明することを目的としている。超音波エラストグラフィ(Real-time Tissue Elastography)を使用して肝臓の弾性率を測定した。対象:症例は20例。胃静脈瘤15例、肝性脳症5例。検討項目は、肝硬度の変化、肝体積の変化、肝予備能の変化、肝線維化マーカーの変化である。エラストグラフィは4回施行し、Liver Fibrosis Index (LF Index)の平均値を経時的(術前、術後1週、術後1ヶ月)に比較した。 結果:1. 対象患者におけるB-RTOの実施:20例。背景疾患はウイルス性14例、アルコール性5例、不明1例。肝機能は、Child A,B,C:8,10,2例。2. B-RTO前後の肝予備能の変化:B-RTO後1ヶ月においてChild-Pugh scoreが1点以上改善した症例は、20例中10例(50%)であった。3. B-RTO前後の肝臓エラストグラフィの変化:LF Indexは20例中16例(80%)B-RTO後1ヶ月で有意に減少した。4. B-RTO前後の肝線維化マーカーの変化:4型コラーゲンおよびヒアルロン酸はB-RTO1ヶ月後では有意な変化がみられなかった。5. B-RTO前後の肝体積の変化:「術後1ヶ月」では体積は増加傾向を示すも統計学的には有意差はなかった。「術後1週」で体積の増加とLF Indexの増加がほとんどの症例でみられており、門脈血流増加に伴ううっ血肝を反映しているものと推察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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