Research Abstract |
1.人工骨マーカーおよび金マーカーの整合実験 CTの描出が最もよい人工骨マーカー素材としてβリン酸三カルシウム(Ca_3(PO_4)_2)を選んだ。大きさ1x1x1mm, 1x1x3mm, 1x1x4mm, 1x1x5mm, 1.5x1.5x3mm, 1.5x1.5x4mm, 1.5x1.5x5mm, 2x2x2mm, 2.5x2.5x2.5mm, 3x3x3mmの10種類を1-3個ずつ作成した。直径2.5cm厚さ0.5cmのアクリル円柱2個の間に穴をほり14個の人工骨マーカーおよびΦ1x3mm, Φ1x4mm, Φ1x5mm金マーカーを入れて接着剤で固定した。ファントム内にアクリル円柱をアーチファクトが影響しない配列で隙間なくいれた。1.25mm厚および2.5mm厚のsimulater CT撮影をおこなった。cone beam CTでファントム撮影した。Elekta XVIを用いて画像の各マーカーでのgray value on line matchingを行った。X, Y, Z方向のtranslationを測定した。20-24回反復測定したファントム全体の整合基準点からの各マーカー変位距離の平均ベクトル((1)1.5x1.5x3mm, (2)1.5x1.5x4mm, (3)1.5x1.5x5mm, (4)2x2x2mm, (5)2.5x2.5x2.5mm, (6)3x3x3mm, (7)金Φ1x3mm, (8)金Φ1x4mm, (9)金Φ1x5mm)は、1.25mm厚では、(1)2.2±0.9SDmm, (2)8.2±3SDmm, (3)7.7±3.4SDmm, (4)1.5±0.6SDmm, (5)1.8±0.8SDmm, (6)1.9±0.1SDmm, (7)3,4±2.1SDmm, (8)2.3±1SDmm, (9)1.6±0.9SDmmであり、2.5mm厚では、(1)3.2±1.4SDmm, (2)3.4±2.9SDmm, (3)5.2±2.6SDmm, (4)2.3±0.7SDmm, (5)1.5±0.5SDmm, (6)1.2±0.5SDmm, (7)2.4±0.9SDmm, (8)2.6±0.9SDmm, (9)1.4±0.6SDmmであった。人工骨1x1mmのマーカーは、manualのmatchingも難しく、金マーカーと同様の整合が可能な人工骨マーカーの最小のものは、2x2x2mmであった。 2.金マーカーの臨床使用 2011年5月中に口腔外科領域に3例、前立腺に43例金マーカーの挿入が終了した。 3.人工骨マーカーおよび金マーカーの動物実験 ラット2匹に2x2x2mm, 2.5x2.5x2.5mm, 3x3x3mmの人工骨マーカーおよびΦ1x5mmの金マーカーを2011/2/1挿入し、3/1および4/1に取り出し病理学的検討を現在実行中である。
|