2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591389
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
荻野 伊知朗 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (20275035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 毅 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (30225875)
三好 康秀 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 准教授 (60336550)
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Keywords | 人工骨 / βリン酸三カルシウム / fiducial marker / 高精度放射線治療 / cone beam CT |
Research Abstract |
リン酸カルシウムマーカーと骨マーカーをcone-beam CT(CBCT)を用いて画像誘導下で、整合できるかどうか比較した。3種類の金マーカー(00.8mmで長さ3mm,4mm,5mm)と9種類のリン酸カルシウムマーカー(2mm^3, 2.5mm^3, 3mm^3, 1x1x3 mm, 1x1x4 mm, 1x1x5 mm, 1.5x1.5x3 mm, 1.5x1.5x4 mm,1,5x1.5x5 mm)を準備した。マーカーはアクリル円柱の中心に埋め込み、円柱をファントム内に隙間がないように設置した。CBCTで得られた各マーカーの中心と計画CTで得られた各マーカーの中心の移動距離をgray-value matchを用いて照合した。3軸の2点間移動距離は、1方向ベクトルに変換して求めた。マーカーのベクトル移動距離は、長さが増すにつれて優位に少なくなった。それぞれ、リン酸カルシウムマーカーの場合は、1.5x1.5mmでp=0.001、立方体でp=0.002、金マーカーでp=0.012であった。リン酸カルシウムマーカーの平均移動ベクトル値は、00.8x3mmの金マーカーと比較して、1.5^2x3mm(p=0,003)のみ優位に多く、2.5mm^3(p=0.008)と3mm^3(p<0.001)の立方体では優位に少なかった。 3種類のリン酸カルシウムマーカー(2mm^3, 2.5mm^3, 3mm^3)と金マーカー(00.8x5mm)をネズミ2匹に挿入し、4週間後と8週間に取り出し、病理学的分析を行った。X線写真では、リン酸カルシウムマーカーの大きさ及び形状に変化は見られなかった。8週間後の病理標本では、金マーカーと比較して、リン酸カルシウムマーカーは、炎症反応の治癒が遅れているが、急性期の異物反応は認められなかった。リン酸カルシウムマーカーの孔は、微小血管及び線維芽細胞によって浸潤されていた。 我々の研究では、2mm^3以上のリン酸カルシウムマーカーは強度も十分で、計画CTおよびCBCTでも明瞭な画像が得られる。このマーカーはCTアーチファクトがなく、治療中に移動する可能性がすくない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際論文に投稿したが、2mm^3以上のリン酸カルシウムマーカーを挿入するのは、臨床で実効するのは困難であるとのコメントを得て掲載されなかった。そのため、リン酸カルシウム骨ペーストを用いて注入によるマーカー挿入につき検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
リン酸カルシウム骨ペーストを用いたマーカーと金マーカー(00.8で長さ3mm,5mmの他に、vesicoil数種類)との比較をcone beam CT,2DkV,2DMVを用いて行う。食用肉にリン酸カルシウム骨ペーストを用いて注入しplaning CT,cone beam CTで臨床実用可能かどうか調べる。
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Research Products
(7 results)