2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポルフィリン類化合物のX線増感作用に関する基礎的研究
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22591395
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
高橋 淳子 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (80415702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩橋 均 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (60356540)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | X線 / マイクロアレイ / 放射線療法 / 増感剤 / ポルフィリン / がん / 治療 |
Research Abstract |
平成24年度は、平成22年度-23年度に行った、ポルフィリン類化合物の選択、および担癌動物実験の結果を基に、1. X線励起によるポルフィリン類化合物増感法の最適化および性能評価、2. X線励起によるポルフィリン類化合物増感効果の検証および作用機序の検討を行った。 前年度までに増感剤として投与するポルフィリン類化合物として、光毒性をしないポルフィリン合成経路の前駆体である5-アミノレブリン酸(ALA)を選択した。ALAについて、C57BL/6JマウスにB16-BL6マウスメラノーマを接種した担癌マウスにおける、投与経路による腫瘍蓄積濃度の違いについて実験を行ったところ、局所投与では投与後24時間でも、投与無しの場合に比べて高濃度にポルフィリンが蓄積されるのが確認された。 また、ALA投与後に10GyのX線照射を行い、3ヶ月後および6ヶ月後にX線照射部位の病理標本を用いた病理学的観察により長期毒性の可能性の検討を行ったところ、顕著な毒性は見られなかった。急性毒性については前年度の評価により顕著な毒性がみられていない。 これらの結果および、前年度の試験によりALA-X線照射を行った群で腫瘍増殖抑制効果がみられたことから、5-アミノレブリン酸-X線増感治療法は治療に用いる可能性が示唆された。 さらに実用化を進めるためには、他の種類の癌における効果検証等の知見の蓄積が臨まれる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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