2010 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化病変の進展における老化制御遺伝子(BuBR1)の関与と新しい制御法の開発
Project/Area Number |
22591408
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
郡谷 篤史 九州大学, 大学病院, 臨床助教 (50364154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 喜彦 九州大学, 医学研究院, 教授 (80165662)
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Keywords | 老化 / 血管 / 平滑筋細胞 / 細胞周期 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
老化に影響を与える遺伝子群の同定・解析・治療への応用を目的に、我々グループは、平成16年度萌芽研究によって細胞周期遺伝子BubR1の低下は、老化現象を起こし血管系においても老化の原因になることを解明してきた。 これまでに細胞周期遺伝子BubR1の発現を減少させたマウスの表現形は、老化であることが明らかとなり、(Jan van Deursen et al.2004 Nature genetics)その際Nitric oxide synthase activityが低下することが明らかにされている。(Matsumoto, Jan vanDeursen, Katusic et al. 2007 Stroke) BubR1遺伝子が動脈効果病変にどのような影響を与えるかを検討し、その結果を踏まえた老化制御に対する治療法の開発を目指した。 1.初年度においては、若年ドナーと老年ドナーからのヒト大動脈平滑筋細胞を用いて、老化に伴う細胞周期遺伝子BubR1発現の減少とNitric oxide synthase activityの低下を確認した。(Guntani, et al J Surg.Res.revised)さらに若年マウスと老年マウスを用いた実験でも老化に伴う細胞周期遺伝子BubR1発現の減少を確認した。 また病理解剖標本より提供された、動脈硬化血管および正常大動脈血管を用いて、動脈硬化に伴う細胞周期遺伝子BubR1発現の減少を確認し、学会報告した。6th Annual Academic Surical congress (Guntani, et al 平成23年2月、アメリカ) 2.次年度は、研究目的に記載した(1)ノックアウトマウス(BubR1 hypomorphic mouse, Bub1 hypomorphic mouse, BubR1-ApoE double knockout mouse)の作製及び分子機構の解明及び動脈硬化病変に対する影響の解析を行う。 (2)臨床検体での上記遺伝子分子機構の解明を目的とし、手術時採取した大動脈標本及び剖検時の大動脈標本を用い、ヒトにおいても分子生物学的システムが働いているか解析する。(616字)
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Research Products
(1 results)