2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞組織工学を用いた膵島細胞シートの多次元化によるインスリン分泌機能の構築
Project/Area Number |
22591412
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
伊勢 一哉 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90363746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 敬弘 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00566812)
山下 方俊 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20381387)
清水 裕史 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70553709)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | I型糖尿病 / 膵島移植 / 膵島再生 / 細胞シート / ティッシュエンジニアリング |
Research Abstract |
【目的】膵島細胞シートの積層化と血管内皮細胞との接着を促し、膵島機能の増大を図る事を目的とした。 【方法】Lewisラットの分離膵島をトリプシン処理にて単離し、Laminin-5薄層コートした温度応答性培養皿にて接着培養を行った。培養2日目に培養温度を20℃に変化させることにより、膵島細胞をシートとして回収した。実験1:I型糖尿病モデルSCIDマウスの皮下への移植し、機能的および組織学的評価を行った。実験2:前年度の実験で、皮下移植後60日目の移植部位に新生血管内皮細胞が誘導されていた所見が得られた事から移植直後、移植100日以降など、経時的変化に関して検討した。実験3:移植前に、移植部である皮下に血管を誘導させてからシートを移植し組織学的および機能的変化を検討した。実験4:移植部位を,皮下,腸間膜表面,大網として同様に移植し検討した。 【結果】膵島細胞シートの皮下移植により糖尿病マウスの血糖値は正常化した。また、ブドウ糖負荷試験において、正常マウスと同等の血糖値の経時的変化を示した。組織学的解析において、皮下に機能的膵島組織が形成されていることを確認した。移植後300日以上、血糖の正常化が得られた。移植の前に、皮下に血管を誘導したが、移植後の組織学的検査所見では、高度な炎症細胞浸潤を認めた。 移植部は,移植手技と移植後の観察が可能な皮下が適当であると考えられた。 【考察】膵島細胞から成る単層細胞シートの作製技術を開発し、皮下移植により血糖の正常化を得ることに成功した。皮下への組織作製は、低侵襲に行い得る事から、さらなる効率化の開発により臨床応用が可能である事が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)