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2010 Fiscal Year Annual Research Report

癌転移臓器の幹細胞ニッチを標的としたホスト環境の外科的制御に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 22591423
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

榊原 雅裕  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70375632)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長嶋 健  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60292710)
宮崎 勝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
Keywords転移性乳癌 / ホスト環境 / 癌幹細胞ニッチ / シナプス / 環境移植
Research Abstract

本研究は、根治が極めて難しい転移性の癌に対して、治療標的を従来の『腫瘍』から『ホスト環境』へと変換し、これを外科的に制御するという全く新しい概念の癌治療の基礎を築くことを目的とする研究であり、筆者の癌は転移によって臓器のホスト環境、特に体性幹細胞を制御する『ニッチ』と接触し、自らの分化増殖能を増大させてゆくと推測し、この転移臓器におけるホスト環境の制御こそが次世代の癌治療であるという仮説に基づいている。我々はまず乳癌幹細胞の動態、特に転移巣での動態を解析すべく、臨床検体を用いた研究に着手した。1.我々は初めてヒトの転移巣での癌(転移性癌)における癌幹細胞の臨床的意義を確認しさらに癌幹細胞転移の薬物耐性において極めて重要な知見を得ることに成功した。理論上薬物抵抗性があると考えられる癌幹細胞転移の確認された乳癌患者への薬物治療において約半数の症例で癌幹細胞転移の消失が確認された。また薬物治療において癌の残存があっても、癌幹細胞が消失したものは、癌がすべて消失したものと同等の結果であった。2.この結果は国内の学会にて一部を発表し、現在英論文誌に投稿中である。癌幹細胞転移が消失したものと、消失しないものとが存在することこそ、我々が考えるニッチの存在の関与を考えさせこの検体においてニッチのスクリーニングを開始することとした。現在計画したスクリーニング法により癌幹細胞ニッチの解析を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 癌幹細胞マーカ-ALDH1を用いた乳癌術前加療の分子生物学的効果検証2010

    • Author(s)
      榊原雅裕
    • Organizer
      日本癌治療学会・ワークショップ
    • Place of Presentation
      京都
    • Year and Date
      20101000

URL: 

Published: 2012-07-19   Modified: 2014-08-26  

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