2010 Fiscal Year Annual Research Report
EGCGによるAP-1を介した肝細胞癌発生抑制に関する研究
Project/Area Number |
22591428
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤井 努 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (60566967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 博行 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20437007)
野本 周嗣 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40300967)
粕谷 英樹 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00402636)
竹田 伸 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (20314015)
中尾 昭公 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (70167542)
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Keywords | 肝細胞癌 / EGCG / AP-1 |
Research Abstract |
われわれは、肝細胞癌におけるEGFによるヒト正常肝細胞の悪性形質転換はc-junを介しており、EGCG(Epigallocatechin Gallate)により抑制されうることを、in vitroで明らかにしてきた。本研究では、その機序をin vivoで証明することが目的の一つである。 1. 今年度、肝細胞癌動物モデルを作成するにあたり、まずEGF導入マウスを用いたが、肝細胞癌は安定して発現しなかった。替わりに、A/Jマウスにcarbontetrachloride(CCL4、四塩化炭素)を週3回経口投与したところ、15週後には100%のマウスにおいて肝細胞癌を発生させることに成功した。 2. 発現した肝細胞癌を遺伝子学的に検討したところ、ヒトで示されているほどEGFは高発現しておらず、しかしEGFRの別のリガンドであるamphiregulinが著明に高発現していた。これは、新たな知見であり、今後の新たな研究テーマとなり得ると思われた。この実験系による肝細胞癌のc-jun、AP-1の発現程度については、現在検討中である。 3. 次に、EGCGによる発癌抑制効果を示す必要がある。EGCGの投与量、投与経路(経口or経腹膜)を現在試行している段階である。
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