2012 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤耐性腫瘍に対する標的分子抑制ベクターによる抗腫瘍剤増感療法
Project/Area Number |
22591435
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
劉 大革 香川大学, 医学部, 助教 (30314941)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 正樹 香川大学, 医学部, 准教授 (30322267)
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 非小細胞肺癌 / 薬剤耐性 / 抗腫瘍剤増感法 / 抑制ベクター / shRNA / 進行期肺癌 |
Research Abstract |
本邦の非小細胞肺癌の約3分の2は進行期癌で,治療成績は未だ不良である.そのため,進行期肺癌に対する新治療戦略の開発が急務である.これまでの研究から,様々な抗腫瘍剤標的分子の腫瘍内過剰発現が,その抗腫瘍剤の耐性に関与することが報告されている.その中で最新の我々の研究から,抗腫瘍剤標的分子が遺伝子治療のターゲットとなり,抗腫瘍剤標的分子発現抑制ベクターにより抗腫瘍剤の感受性を獲得しうることが判明してきた.そこで我々は薬剤耐性の進行期癌の治療として,抗腫瘍剤関連分子の発現抑制ベクターと抗腫瘍剤の併用療法による化学・遺伝子治療の研究を行う.我々は臨床応用可能なshRNA発現ベクターを,導入効率の高いアデノウィルスベクターで作製し,癌細胞株でのRNA interference (RNAi)実験後,実験動物(担癌ヌードマウス)で標的分子抑制ベクターと抗腫瘍剤の併用療法による化学・遺伝子治療の研究を行う.22年度には、抗腫瘍剤標的分子に合成siRNAによる遺伝子治療実験を実施し,siRNAのノックダウン効率を評価した.これにより得られた最適なsiRNA配列とループ配列を含むshRNA配列をプラスミドベクターに組み込み、shRNA発現プラスミドベクターの作成を完了した.23年度には,22年度の研究に基づきCOS-TPC法でshRNA発現アデノウィルスベクターを作製した.24年度にはさらに,抗腫瘍剤標的分子(RRM1,TUBB4)の高発現癌細胞株に対して,作製したshRNA発現アデノウィルスベクターのノックダウン効率の評価し。,実験動物(担癌ヌードマウス)で標的分子抑制ベクターと抗がん剤の併用実験を行い遺伝子治療の可能性を確認した。また,国内外の学会発表に通じて抗腫瘍剤標的分子をターゲットとした発現抑制ベクターによる癌遺伝子治療が,進行期癌における新治療戦略となりうることを積極に発信した.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 非小細胞肺癌におけるG蛋白共役型受容体GPR87発現の臨床意義2012
Author(s)
新居 和人, 劉 大革, 加藤 歩, 吉田 千尋, 笠井 由隆, 松浦 奈都美, 垂水 晋太郎, 張 性洙, 呉 哲彦, 石川 真也, 横見瀬 裕保
Organizer
第29回日本呼吸器外科学会総会
Place of Presentation
秋田県民会館
Year and Date
20120517-20120517
-
[Presentation] 肺腺癌術後症例におけるバイオマーカーの検索及び術後治療効果との関連2012
Author(s)
劉 大革, 中島 成泰, 新居 和人, 松浦 奈津美, 笠井 由隆, 後藤 正司, 垂水 晋太郎, 張 性洙, 石川 真也, 呉 哲彦, 黄 政龍, 横見瀬 裕保
Organizer
第112回日本外科学会定期学術集会
Place of Presentation
千葉県,幕張メッセ
Year and Date
20120413-20120413