2014 Fiscal Year Annual Research Report
胃瘻からの半固形化栄養材注入法の機序と臨床的意義の検討
Project/Area Number |
22591436
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90294769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 彰一 香川大学, 医学部附属病院, 名誉教授 (30145049)
犬飼 道雄 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (60572667)
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (70263910)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 経腸栄養 / 胃瘻 / 半固形栄養 / ミキサー食 / QOL / 液体栄養剤症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、経腸栄養剤は液体であるという概念を根本的に覆す画期的な研究である。本研究の最終目標は、経腸栄養剤として一般化している液体栄養剤を半固形化栄養材に変更することにより、胃食道逆流による呼吸器合併症等をなくし、短時間での栄養の摂取を行える胃瘻栄養法の確立し胃瘻患者のQuality of Good Lifeに寄与することである。研究代表者の考案した「胃瘻からの半固形栄養材短時間注入法」は、できるだけ生理的な形態の栄養材を胃内へ入れることにより胃本来の機能を発揮することができる胃瘻からの栄養摂取法である。栄養材の形態(すなわち半固形であること(が、胃瘻栄養法において重要であるとのこれまでの研究成果を基に、栄養材の形態が胃の運動に与える効果と胃瘻からの半固形栄養材短時間注入法の安全性と有用性に関する多施設共同研究を行った。
研究課題1 栄養材の形態(粘度)が胃の運動に及ぼす効果の検討 健常人と胃瘻患者を対象に、粘度の異なるバリウム製剤や栄養材を胃内に短時間で注入後の胃幽門部の運動振幅をX線透視と胃電図を用いて検討し、粘度が高いほど胃の運動振幅の増加することを明らかにした。つまり、粘度の高い栄養材を用いることにより胃本来の貯留能と排出能が発揮でき、液体では非生理的な消化管運動になることが結論できた。 研究課題2 胃瘻からの半固形化栄養材短時間注入法の安全性と有用性に関する多施設共同試験 口腔内の糖の存在を検出することにより胃食道逆流を証明する検査法(Sugar法)を用い、液体栄養剤使用患者と高粘度半固形栄養剤(テルミールPGソフト:粘度20,000mPa秒)使用患者における胃食道逆流の発生頻度の比較検討をおこない、半固形栄養材で有意(P<0.01)に胃食道逆流が起こらないこと証明した。また、液体栄養剤から高粘度半固形化栄養剤(カームソリッド)に変更前後での、半固形への変更により誤嚥製肺炎、下痢が有意に減少することを証明した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)