2012 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌幹細胞におけるWntシグナル機構の解明と制癌療法への応用
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22591453
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田邊 和照 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (40379847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 崇久 広島大学, 病院, 病院助教 (80467779)
徳本 憲昭 広島大学, 病院, 病院助教 (90564980)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 低酸素 |
Research Abstract |
本研究は胃癌幹細胞における特異的マーカーの同定およびWntシグナルをはじめとした胃癌幹細胞における浸潤・転移能に関わる分子機構解明を目的とし本年度は以下の通り実施した。 1.CD24発現制御メカニズムの解明 低酸素環境に暴露したところ経時的にCD24 発現が亢進した。CD24 のプロモーター領域にHypoxia Response Element(HRE)が存在するを見出し、HIF との関連について検討したところ、HIF-1 発現抑制によりCD24 は抑制され、HIF-1α,2α発現とCD24 発現間に相関を認めた。しかしながらEMT との関連性が高いとされるSnail の過剰発現によりCD24 発現が抑制されるといった現象も確認されており、CD24 発現調節機構についてはNK-kB やERK など他の伝達経路の解明も必要と考えている。 2.動物実験によるCD24制御による転移制御 胃癌低分化細胞株TMK-1 と腹膜播種由来細胞株44As3 を用いてそれぞれの細胞株にLuciferase 遺伝子を導入した細胞株を作成した。これらの細胞株をヌードマウスの脾臓あるいは胃壁漿膜下に接種し、経時的に観察し肝転移、腹膜播種を高率に形成可能であることが確認できた。また、各々の細胞株においてCD24 をSh CD24 を用いてstable knock down した細胞株の準備が整った。今後はこれらの細胞株を用いて、in vivo発光・蛍光イメージングを用いて経時的に接種した腫瘍の増殖能および腹膜播種の数・程度、生存率を比較していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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