2012 Fiscal Year Annual Research Report
ジフテリアトキシン融合蛋白とPSKの消化器癌に対するペプチドワクチン療法への応用
Project/Area Number |
22591466
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 浩明 大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90382168)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 胃癌 / 樹状細胞 / 抗腫瘍免疫 |
Research Abstract |
胃癌組織における免疫抑制性樹状細胞(Trelogenic DC)の誘導について:スキルス胃癌原発巣、および転移リンパ節内にCD11bおよびCD11c陽性DCの浸潤を認めた。胃癌細胞株はTGF-bなどの免疫抑制性サイトカインの産生していた。スキルス胃癌細胞株によってDCのMHC class IIの発現は低下し、programmed death-ligand 2 (PD-L2)の発現、CD11b発現が増強した。このDCは、FITC-Dxの貪食能を低下しなかった。またDCのIL-10産生能はOCUM-8の上清添加により増強した。DCの抗原提示に関連する転写因子であるAire発現量はスキルス胃癌細胞上清添加により減少した。CD11bDCの胃癌組織内浸潤は、胃癌の臨床的進行度と関連していた。すなわち、胃癌細胞によりDCは、immatureであり、免疫抑制性に機能することが示唆された。また、胃癌原発巣、および転移リンパ節において、腫瘍細胞でのFOXP3発現が認められた。この発現はsignet ring cell carcinomaでみられ、他の組織型においては明らかでなかった。signet ring cell carcinomaは約76%において腫瘍細胞でFOXP3の発現が認められた。 免疫抑制性樹状細胞に対するPSK, TLRligand、ジフテリアトキシン融合蛋白による影響について:スキルス胃癌によって、誘導された免疫抑制性DCは、in vitroにおいてPSKおよびR-848の添加によりMHC-IIの発現が回復した。しかしながら、ジフテリアトキシンを添加した場合、1ng/mlの濃度でDCのviabilityが低下したため、phenotypeの検討行っていない。しかしながら、PSKやTLRLigandは、抗腫瘍免疫におけるDC機能の回復に有効である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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