2010 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌におけるベバシズマブの耐性機序の解明とその克服
Project/Area Number |
22591478
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高橋 豊 国際医療福祉大学, 臨床医学研究センター, 教授 (10179541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北台 靖彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10304437)
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Keywords | VEGF / 抗血管新生療法 / 耐性 / 大腸癌 |
Research Abstract |
血管新生因子の一つであるVEGFは、数多くの腫瘍の血管新生に強く関与していることが示されてきた。その結果、VEGFの中和抗体であるBevacizumabは、すでに大腸癌、肺癌、乳癌で延命効果が示され臨床応用されている。しかし、Bevacizumab治療における最も大きな問題点は、耐性が生ずることと考えられる。Bevacizumabの耐性機序を解明し、それを克服するため下記の研究を行った。 ヌードマウス移植大腸癌株を数株を使用し、長期間Bevacizumabを投与することによって、耐性となる細胞株の有無を検討した。その結果、KM12SM株においては、二週に一度3ヶ月間の投与により耐性が生ずることが判明した。そこで、これを次年度の網羅的遺伝子解析に供することとした。 さらに、臨床症例においてBevacizumab治療が耐性となったと考えられる症例において、患者本人の了解を得て腫瘍の採取も開始した。
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