2011 Fiscal Year Annual Research Report
EG-VEGF splicing variantのクローニングと機能解析
Project/Area Number |
22591481
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
五井 孝憲 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60225638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 明夫 福井大学, 医学部附属病院, 教授 (10174608)
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Keywords | 大腸癌 / Variant EG-VEGF |
Research Abstract |
大腸癌において肝転移は予後規定因子であり、その克服が生存率の向上に重要と考えられる。近年手術技術、化学療法の進歩は著しいが、未だ完全な制御が可能とはなっておらず、更なる対策が必要である。 私どもは既知の血管新生増殖因子:VEGFとは異なるProkineticin-1/EG-VEGF(endocrine glands-derived-venous endothelial growth factor)遺伝子について研究を行ない、大腸癌とEG-VEGF遺伝子の関連性を検討し、実験系・臨床系において血行性転移に重要な役割を示すことを報告している。またその研究中には大腸癌においてsplicing variantの異なるVariant EG-VEGF遺伝子の存在を確認し、検討を行なっている。 現在までにVariant EG-VEGFcDNAをクローニング後、低Variant EG-VEGF遺伝子発現型の大腸癌細胞株に導入したところ細胞増殖能が亢進することが認められた。 また抗体を作製し、in vitro,in vivoの実験系に用いて、浸潤、増殖、転移に如何に作用するか検討を行なっている。 大腸癌においてVariant EG-VEGF遺伝子が腫瘍細胞の悪性度に関与し、この遺伝子の抗体が抗腫瘍効果に働く可能性があり、現在更なる研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物モデルも完成しており、計画どおり進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
ほぼ計画の通り順調に行なわれており、今後も遂行可能と考えられる。
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