2012 Fiscal Year Annual Research Report
直腸癌転移再発制御を目指した癌幹細胞の放射線誘導性上皮間葉移行の分子生物学的研究
Project/Area Number |
22591484
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
田中 光司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10345986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 靖浩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20324535)
楠 正人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50192026)
三木 誓雄 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (50242962)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 直腸癌 / 化学放射線療法 / 癌幹細胞 / 上皮間葉移行 |
Research Abstract |
直腸癌化学放射線療法後切除標本を用いた遺残癌細胞と間質細胞の遺伝子発現の検討では、化学放射線療法に抵抗性を示した癌細胞(癌幹細胞の存在が示唆される)の分子生物的特徴を解析し報告した(Int J Oncol. 2012, J Cancer Res Clin Oncol. 2013)。また、neurotrophic receptor tropomyosin related kinase (TrkB)高発現大腸癌ではE-cadherinの発現が低く予後不良であり、TrkBが大腸癌細胞の上皮間葉移行を誘導することも報告した(J Gastroenterol. 2012)。 5-FUや放射線の長期、頻回暴露による抵抗性クローンの作成し、その後大腸癌肝転移モデルを用いて、治療抵抗性 (放射線や抗癌剤)癌細胞 (癌幹細胞の存在が示唆される)の転移巣での形態学的変化を検討した。抵抗性クローンによる肝転移巣は肉眼的には腫瘤形成性増殖から瀰漫性増殖に変化したが、二光子レーザー顕微鏡下生体内観察では個々の細胞レベルでの形態学的差異は明らかにすることはできなかった。 今後も、大腸癌肝転移巣における癌幹細胞振る舞いや癌幹細胞の上皮間葉移行の関与を形態学的および分子生物学的に検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)