2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍抗原特異的CD4+T細胞の効率的な誘導と生体内維持による癌免疫療法の確立
Project/Area Number |
22591487
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山下 公大 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (80535427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 哲 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10403247)
神垣 隆 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員教授 (20372641)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 腫瘍免疫 / T細胞 / 大腸癌 |
Research Abstract |
本年度の実績として、腫瘍細胞/アロ樹状細胞融合ワクチンを用いた腫瘍抗原特異的なCD4+T細胞の誘導の前実験として、α-Galactcylceramide(α-Gal)を用いたアロ樹状細胞による活性化でのB16-F10 melanoma肺転移の治療モデルで抗腫瘍効果の評価を行った。同種樹状細胞(α-Gal付加樹状細胞による活性化;DCG)と比較して、抗腫瘍効果に対する評価は良好で、アロ樹状細胞による活性化は、同種樹状細胞によるものと比較して、同等以上の効果が期待できることが示された。治療対象に異なる腫瘍細胞株を用いても良好で、一部の細胞株では優位性も示した。 次に、CD4+T細胞が誘導されることを確認した。本来、抗原特異的CD8T+細胞の誘導の際には、アロ樹状細胞を用いたペプチドワクチンでは誘導困難であるが、この腫瘍細胞/アロ樹状細胞融合癌ワクチンの作製と抗原特異的CD4+細胞の誘導は、アロ樹状細胞を採取し、MO5細胞(OVA;卵白アルブミン導入B16細胞)とポリエチレングリコール(PEG)を用いて融合抗原の作製を進めた。これを免疫し、OVA323-339tetramerで、抗原特異的CD4+T細胞を検出する段階まで進めることができた。ただ、検出は少量で、比較評価することは困難であると結論した。腫瘍樹立モデルにおいては、抑制的環境の問題があるが、特に骨髄由来抑制性細胞は、肺転移モデルで抗癌剤治療により数と割合が減少し、肺転移が抑制されることで肺転移の程度に関与することが示せた。以上は結果として報告している。 今後の問題として、OVA323-339反応性T細胞受容体遺伝子導入マウス(OT-II)由来のOT-IICD4+T細胞を移入して免疫を行い、活性化を評価する必要性がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Extended survival observed in adoptive activated T lymphocyte immunotherapy for advanced lung cancer: results of a multicenter historical cohort study.2012
Author(s)
Iwai K,Soejima K, Kudoh S, Umezato Y, Kaneko T, Yoshimori K, Tokuda H, Yamaguchi T, Mizoo A, Setoguchi Y, Kamigaki T, Fujimoto K, Goto S
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Journal Title
Cancer Immunol Immunother.
Volume: 61巻10号
Pages: p.1781-1790
Peer Reviewed
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