2012 Fiscal Year Annual Research Report
高機能磁性ナノ粒子を用いた大腸癌に対する高感度高効率診断・検診法の開発
Project/Area Number |
22591493
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
長谷川 博俊 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (00218455)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 腫瘍マーカー |
Research Abstract |
近年、大腸癌の集学的治療として化学療法の進歩が顕著である。特に分子標的治療薬の登場で切除不能進行再発大腸癌の予後は、目まぐるしく改善を認め、現時点では、生存期間の中央値は約20か月に到達するほどになってきた。しかし一方で、切除不能進行再発大腸癌に対する有効症例、無効症例の個別化に対してはいまだ明らかではない。 本年度は、大腸癌担癌患者における血清bFGFと、大腸癌細胞の上皮細胞および血管内皮細胞に発現しているPLGFの検討を行った。腫瘍切除後の血清動向を観察するべく、術後1日目、3日目、7日目、14日目に血清および血漿を採取した。20名の健常人では血清bFGF値は中央値: 4.14 pg/mlであった。担癌患者における血清bFGF値は中央値:6.80 pg/mlと有意に高い傾向を認めた(p=0.01)。一方、健常人20名の血清PLGF値は9.9(範囲: 7.8 – 14.6 )pg/mlで、根治度A大腸がん術前血清13.1(範囲:7.4 – 15.3)pg/mlと有意に高値であった(p=0.01)。術後2週間での血清PLGF値は10.1(範囲:8.2 – 13.3)pg/mlと術前に比して有意に低くなっていた(p=0.01)。術後2週間での血清PLGF値と健常人から得られた血清PLGF値は有意差を認めなかった。大腸がん術前血清PLGF値は、年齢、性別、腫瘍占居部位、リンパ節転移の有無、リンパ管侵襲、腫瘍組織型、CA19-9 値とは有意な相関を認めなかったが静脈侵襲および術前CEA値と有意な相関を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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