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2010 Fiscal Year Annual Research Report

DNA修復遺伝子発現制御機構の解明:新規因子CXXC5に着目した制御複合体の解析

Research Project

Project/Area Number 22591495
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

有田 通恒  東邦大学, 医学部, 助教 (80307719)

KeywordsDNAミスマッチ修復遺伝子 / 転写制御因子 / 低酸素状態 / CXXC5 / SYF2 / hnRPH1
Research Abstract

CXXC5タンパクはMLH1遺伝子のプロモーター領域に結合し,MLH1転写制御に関与する因子として我々がごく最近見いだしたタンパク性因子である.本研究は,CXXC5を中心に,DNA修復遺伝子の1つMLH1の生理条件での転写制御機構を分子レベルで解明することで,大腸癌をはじめとした病態でのMLH1発現抑制の仕組みを理解することを目的とする.さらに,得られた知見をもとに制御因子異常を指標とした病理診断や病態予測への応用研究の基盤を築くことも目指す.本年度はCXXC5を含む転写制御複合体の同定を行った.
CXXC5を含む転写制御複合体を同定するために,免疫沈降法,電気泳動,ならびにnanoLC/MS/MS解析を用いて,CXXC5と相互作用するタンパクの同定を行った.次いで,同定されたタンパクについて,RNAi法を用いてMLH1転写制御活性の有無を調べた.その結果,CXXC5と複合体を形成し,MLH1転写を制御する新たな因子としてhnRPH1が同定された.一方,我々はすでに,DNAには結合しないもののMLH1転写量を正に制御する因子としてSYF2を見いだしている.CXXC5と同じ解析手法を用いて,SYF2と相互作用する因子についても検索したところ,やはりhnRPH1が見いだされた,これら因子が1つの複合体を形成するのか,あるいは,それぞれの複合体を形成し独立的もしくは協同的に働くのかなどの制御様式については現在検討中である.また,今後は低酸素状態などMLH1発現が抑制される条件でのこれら因子の発現や機能の異常についても検討を行う.
本年度に実施した研究により,複数の,かつ,互いに相互作用する転写制御因子を見いだした.本成果は,生理条件でのMLH1転写制御機構の解明のみならず,大腸癌をはじめとする病態でのMLH1発現異常の仕組みを理解する上でも極めて有用である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] CXXC5とSYF2/p29によるhMLH1転写制御2010

    • Author(s)
      有田通恒
    • Organizer
      第33回日本分子生物学会年会
    • Place of Presentation
      神戸ポートアイランド(兵庫県)
    • Year and Date
      2010-12-08
  • [Presentation] A novel transcriptional regulator, CXXC5 zinc finger protein, for a DNA mismatch repair gene, hMLH12010

    • Author(s)
      有田通恒
    • Organizer
      第69回日本癌学会学術総会
    • Place of Presentation
      大阪国際会議場(大阪府)
    • Year and Date
      2010-09-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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