2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクスを用いた化学療法Naive患者の肝予備能障害メカニズムの解析
Project/Area Number |
22591509
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
中野 浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (10241035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 真一 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (20129836)
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Keywords | 化学療法関連肝障害 / ジヌソイド閉塞症候群 / Peroxiredoxin6 / Oxaliplatin / sphingosine 1 phosphate |
Research Abstract |
我々は、本研究年度において、大腸癌抗がん剤治療、特にオキザリプラチンによるジヌソイド閉塞症候群のモデルとして、ヒト培養ジヌソイド内皮細胞にオキザリプラチンを反応させ、ジヌソイド内皮細胞の抗がん剤投与前後のプロテオミクス解析を施行した。2次元電気泳動後のプロテオミクスLC/MS/MS解析では、Peroxiredoxin6、Aldehyde dehydrogenase2、α-methylacetyl-CoA racemase、Protein disulfide-isomerase A3、60-S-acid ribosomal protein P0など、合計23個の蛋白に有意な変化を認めた。 これら23個の変動タンパクのうち、ジヌソイド内皮細胞内のPeroxiredoxin6が、oxalip latin投与により顕著に減少していることが、Mascot解析にて証明された。 そして、ジヌソイド内皮保護作用を有すると考えられるsphingosine 1 phosphate(S1P)を投与したジヌソイド内皮細胞とS1Pを投与しなかったジヌソイイド細胞と比較したところ、S1Pの投与によりPeroxiredoxin6の減少が有意に抑制されることが示された。 また、ジヌソイド内皮細胞の形態学的にも、oxaliplatin投与によるジヌソイド内皮細胞障害が、S1Pの投与により有意に改善されることが示され、今後の、抗がん剤ジヌソイド内皮細胞障害の治療に関する臨床応用への一歩と考えられた。
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Research Products
(3 results)