2012 Fiscal Year Annual Research Report
膵臓内・外分泌前駆細胞間相互作用を応用した細胞リプログラミングとその解析
Project/Area Number |
22591516
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小林 聡 信州大学, 医学部, 准教授 (90334903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本山 博章 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (20569587)
宮川 眞一 信州大学, 医学部, 教授 (80229806)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝子治療 / 細胞間相互作用 / リプログラミング |
Research Abstract |
本研究は,「肝臓から膵臓への細胞リプログラミング課程においては,正常膵発生過程と同様に膵内・外分泌細胞の分化が混在した環境を構築することにより,その効率を上昇せしめ,更にその獲得形質を維持することができる」という作業仮説に基づき解析を行っている. 膵臓発生特異的転写因子Pdx1,Ngn3及びMafAを発現するプラスミドを作成し,初代培養肝細胞及び尾静注法によるhydrodynamic gene delivery techniqueを用い,in vitro及びin vivoでの異所性遺伝子発現解析を行った.結果,上記3遺伝子共発現系は2遺伝子発現系に比し内因性インスリン遺伝子発現亢進せしめることを確認した.また,我々が独自に樹立した肝組織特異的幹細胞に対し非ウイルス性遺伝子導入を行い,in vivoにおける解析系と同様に3転写因子共発現系においてインスリン遺伝子の発現誘導性が高いことを確認した. 以上の結果から,膵臓発生特異的転写因子異所性発現による,肝臓(由来)細胞を用いた膵臓内分泌細胞へのリプログラミングは,導入対象細胞が異なっても再現性を有する事象であることを確認した.以上の研究成果は,第35回日本分子生物学会総会,及び第113回日本外科学会総会にて発表した. 現在,膵臓外分泌細胞への分化に必須とされる転写因子Ptf1aを用いて膵外分泌細胞への分化誘導性を検証しているが,同転写因子単独での膵外分泌細胞分化誘導が困難であるため,内分泌細胞分化誘導系の結果に基づき複数の転写因子共発現系へ移行している. 両系の個別の検討が終了した段階で,内・外分泌分化誘導系細胞を共培養し,正常膵臓発生過程において確認されるような内・外分泌前駆細胞間相互作用の発現がみられるか,またcell reprogramming効率の上昇に寄与しうるかを検証する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)