2012 Fiscal Year Annual Research Report
肝門部胆管癌に対する吸収性スペーサーを用いた手術と粒子線による2段階治療
Project/Area Number |
22591521
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福本 巧 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70379402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 正浩 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00403246)
楠 信也 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (10379406)
具 英成 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40195615)
味木 徹夫 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80379403)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 粒子線 / 吸収性スペーサー |
Research Abstract |
非吸収材料であるゴアテックを用いて肝門部胆管癌の患者に治療を行い、肝門部にスペーサーを留置し、粒子線を照射する際の基礎的なデータを収集するとともにその課題を明らかにした。さらにポリ乳酸(PGA)を用いた吸収性スペーサーの開発も順調に進んでいる。PGAスペーサーに関して、織り方等を変化させ弾性を持たせて改良した新規PGAスペーサーの吸収率、遮断効果の性能検証を行うと共に、さらにポリ乳酸縫合糸(PLA)とポリカプロラクトン縫合糸(PCL)を融合させて作製した新たなPLA/PCLスペーサーに関しても性能調査を行い、体内吸収性スペーサーに関して最適仕様を決定した。陽子線照射によるPGAおよびPLA/PCLスペーサーの一次構造の安定性をlH―NMR測定及びFT― IR測定により検討し、分子量の変化をGPC測定によって検討した。その結果、陽子線照射によるスペーサーの構造に変化が認められず、スペーサーの化学的安全性が確認された。新規PGAスペーサーを用いて炭素線及び陽子線の遮蔽効果を測定した。その結果、湿潤状態のスペーサーを留置することで、そのスペーサーの厚みの距離だけビーム方向の飛程が短縮することが確認され、スペーサーの物理的精度を検証した。 カニクイザルを用いた動物実験では、体内に埋植したPGAスペーサーの主要臓器(腸管等)の癒着を調査した。動物実験の結果からは、問題となるような体内への影響は認められずPGAスペーサーの安全性が確認された。以上の結果を比較検討した結果、PGAスペーサーを最適仕様として決定した。このPGAスペーサーの薬事戦略としてPMDA開発前相談を実施した。これらの結果を基に平成24年度の経済産業省の課題解決型医療機器開発事業に採択された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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