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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ラパマイシンフィルムの冠動脈バイパス手術への臨床応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22591532
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小田 克彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60323002)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 齋木 佳克  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50372298)
川本 俊輔  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20400244)
本吉 直孝  東北大学, 病院, 講師 (40375093)
Keywords心臓外科 / 循環器 / 臨床 / Drug-delivery system / 虚血性心疾患
Research Abstract

平成23年度は、3月に発生した東日本大震災による被害として、長時間の停電により本研究に使用するために冷凍保管されていたラパマイシンが全て使用不能となったこと、また作成のための実験機器も破損し、作成を再開し臨床応用を再開するための時間を要した。しかし最終的に10月から本格的に試験を再開できた。
平成23年10月以降3月の年度末までに、対照群としてのラパマイシン非含有のPL/CLフィルム群3例と試験群のラパマイシン含有PLA/CLフィルム群1例の合計4例で冠動脈バイパス手術の際にフィルムが貼付された。術後経過は全例で良好で、フィルム貼付に伴う明らかな有害事象はなく、術後検査でのグラフト造影(心電図同期CT検査)では、全例で良好な開存性を確認できた。
研究開始から2年経過し、ラパマイシン徐放フィルム群4例、コントロールフィルム群7例、計11例が研究対象として治療を受けた。内膜肥厚が有意となる術後2~3ヶ月時点での冠動脈造影検査を施行し、その際に血管内エコー検査(IVUS)、もしくは近赤外線を用いて冠動脈を観察するOCT(optical coherence tomography)にて吻合部内膜の状態を評価した。これまでのところ、両群でグラフト閉塞なく、吻合部内膜の有意な肥厚を認めていない。その他、副作用、臨床検査成績を追跡している。
その中間成績を平成23年7月の第16回日本冠動脈外科学会学術大会において報告した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

昨年の東日本大震災による影響や、対象となる冠動脈バイパス手術症例数の減少傾向などから、当初予定の両群合計40例の登録症例数の30%にとどまっている。

Strategy for Future Research Activity

対象となる冠動脈バイパス手術の範囲を、単独冠動脈バイパスだけに限らず、大動脈に大伏在静脈を吻合する必要のある、弁膜症や大動脈瘤との複合手術症例にも拡げることで、対象症例を増加させる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ラパマイシン徐放フィルムを用いた冠動脈吻合部狭窄予防の臨床応用2011

    • Author(s)
      川本俊輔
    • Organizer
      第16回日本冠動脈外科学会学術大会
    • Place of Presentation
      ホテルブエナビスタ(長野)
    • Year and Date
      2011-07-14

URL: 

Published: 2013-06-26  

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