2010 Fiscal Year Annual Research Report
世界初の高血圧性誘発モデルによる大動脈解離の分子病態解明と臨床病態マーカーの開発
Project/Area Number |
22591535
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30528469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青沼 和隆 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (10375488)
今中 恭子 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00242967)
吉村 耕一 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00322248)
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Keywords | B型大動脈解離 / テネイシンCノックアウトマウス / トランクスクリプトーム解析 |
Research Abstract |
B型大動脈解離における血清TN-C値:平成22年度から筑波大学関連病院参加施設に入院となったB型大動脈解離症例の登録を開始し、発症直後から1週間、1ヶ月、6ヶ月、以後6ヶ月毎に、血清TN-C、hs-CRP、D-ダイマー、FDP、MMP-2,9を測定し、CTによる解離評価を実施している。 マウス解離モデルの分子病態:TN-Cノックアウトマウスの腹部大動脈周囲に高濃度CaCl_2を塗布することで炎症と壁の硬化を誘発すると同時にアンジオテンシンIIを持続投与すると4週間以内に下行大動脈に解離を生ずる。摘出大動脈の病理組織、電顕により、解離に伴う組織学的変化を解析している。摘出大動脈のトランスクリプトーム解析から、解離前後の経過で発現が変化する「解離関連分子群」の同定を行なっている。同時にTN-CノックアウトマウスではTN-C遺伝子座にLacZ(βガラクトシダーゼ遺伝子)が組み込まれていることを利用し、βガラクトシダーゼ染色により、解離発症前後の大動脈において、侵害応答の局在と程度を解析している。
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