2010 Fiscal Year Annual Research Report
細動波(f波)周波数解析によるガイド下心房細動手術の開発
Project/Area Number |
22591538
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
深原 一晃 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 講師 (40343181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三崎 拓郎 富山大学, 名誉教授 (40092811)
湖東 慶樹 富山大学, 大学病院, 講師 (80272904)
土居 寿男 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (80361963)
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Keywords | 心臓大血管外科学 / 心房細動 / 周波数解析 |
Research Abstract |
研究の目的は心房細動症例において心表面マッピングシステムから細動波(f波)周波数解析を行い、その解析結果の集積から、個々の症例で心房切開、電気的隔離線の至適部位を検討し、より合理的なガイド下心房細動手術を構築することであるが、昨年度においてはまず心表面マッピングシステムの開発を行った。これは昨年度に購入した心臓電気刺激装置(フクダ電子社製、BC-1100)の機器内部の心電図入力端子を心表面電位採取用に改変して、刺激と同時に心表面の電位が採取できるようなシステムを構築した。この心臓電気刺激装置を周波数解析装置に連結させ、細動波のみを心表面単極電位測定電極にて心房から採取し(30秒間)、それを5秒ごとに6分割し高速フーリエ変換(FFT解析)し、各区間の最大周波数を求め、その平均周波数から興奮周期(FF、速さ)を算出することが可能となった。実際に心房細動の症例において、電位の測定から周波数解析を行ったこところ、ノイズの少ない安定した電位が採取可能で、そのデータより短時間で手術室にて周波数解析が可龍であった。 今後データを重ねて、部位ごとに採取、解析したその細動波の中で、早い部分、遅い部分、ばらっきの多い部位、少ない部位を判定し、周期の速い部分、ばらつきが多い部分をターゲットとし、電気的隔離、焼灼を行い、その後の周波数の変化を解析し、その効果を判定する。
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Research Products
(2 results)