2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591550
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山岸 正明 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (40182422)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八島 正文 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30256565)
前田 正宣 京都府立医科大学, 医学部・附属病院, 専攻医 (20438203)
山本 裕介 京都府立医科大学, 医学部・附属病院, 専攻医 (40567682)
|
Keywords | 心臓大血管外科学 / 肺動脈弁 / ポリテトラフルオロエチレン / 右室流出路 |
Research Abstract |
独自に開発(ジャパンゴアテックス社との協同開発)した機材を使用して、臨床使用に用いられている0.1mm厚ePTFE membraneを加熱・伸展し、超薄型ePTFE membraneを作成した。この機材はePTFE加工に必要な正確な加熱処理(330℃に設定)と同時に、ePTFE matrixを360度方向に伸展させるように調整した。実際にePTFE membraneの加熱・伸展実験を行いながら、この加工機材の改良(加工温度・時間調整、伸展張力調整など)を行い、至適な厚みを作成するための条件を検討した。 超薄型ePTFE membraneは0.8mm厚、0.7mm厚、0.6mm厚、0.5mm厚、0.4mm厚の5種類作成し、それぞれにおいて強度試験(引っ張り試験、引き裂き試験、耐水圧試験、ヒートサイクル試験)を施行。強度試験はジャパンゴアテックス社の試験機を用いて行った。また走査電子顕微鏡を用いて各厚さに加工したePTFE membraneのmatrix破壊、劣化の有無を確認した。 作成した超薄型ePTFE membraneを用いてfan-shaped valveをbulging sinusを作成したePTFE人工血管に縫着した。右心系循環モデルを用いて流体力学的な弁特性を検討して、どの厚さの超薄型ePTFE membraneが肺動脈弁として理想的な特性を有するかについて検討した。
|