2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト内胸動脈グラフトの血管れん縮を増強するリスクファクターの解明
Project/Area Number |
22591556
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Research Institution | Kyushu University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
山本 隆一 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (10094111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 祐 九州保健福祉大学, 薬学部, 助手 (20551295)
松尾 徳子 九州保健福祉大学, 薬学部, 助手 (30551296)
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Keywords | 糖尿病 / 循環器疾患 / バイパス手術 / セロトニン / ミオシン軽鎖リン酸化酵素 |
Research Abstract |
我々は、冠動脈バイパス手術における血管グラフトのれん縮を増大するリスクファクターについて解明をおこなっている。リスクファクターとしての病態では糖尿病を、そして血管れん縮誘発因子として血小板由来のセロトニン(5-HT)に焦点を絞りこんでいる。心バイパス手術において、糖尿病患者の血管グラフトが術中および術後にれん縮を起こし易く予後を悪化させる可能性が高いとされるが、科学的な証明はなされていない。本年度は基礎実験として、バイパス血管に汎用されるヒト伏在静脈平滑筋におけるセロトニン受容体のサブタイプを明らかとした(Biol.Pharm.Bull.2011,34(1)82-86)。さらに、糖尿病患者から提供された伏在静脈は、健常者の伏在静脈に比し、セロトニンに対し有意に高い血管収縮反応を引き起こすことを明らかとした。
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Research Products
(9 results)