2011 Fiscal Year Annual Research Report
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22591563
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
園部 誠 京都大学, 医学研究科, 講師 (00432378)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 洋至 京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)
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Keywords | ALK / 原発性肺癌 |
Research Abstract |
本研究ではALKに変異(融合遺伝子、過剰発現など)を有する原発性肺癌の臨床病理学的特徴の解析、新規ALK関連遺伝子変異の検索と有効なスクリニーング方法の開発を目的としている。 1)ALKに変異を有する原発性肺癌の臨床病理学的特徴の解析については、平成22年度までに完了し、既に報告済みである。 2)有効なスクリーニング法の開発で、ホルマリン固定標本でも適用可能なFISH法を用い、赤色プローブと緑色プローブの配置を考慮することで、判定の容易な方法を平成22年度までに開発した。ALK変異を有する肺癌の頻度そのものは、当研究室での症例、および一般的に報告されている頻度からは高く見積もっても全腺癌の5%を越えることはない。そこで効率的なスクリーニングのため、臨床病理学的因子、および非常に頻度が高く、ALK遺伝子変異と排他的に存在するEGFR遺伝子変異を考慮したスクリーニングのアルゴリズムを開発、EGFR遺伝子変異が陰性で、喫煙歴が少なく、腺房細胞タイプの組織亜型を有する腺癌に限ると、ほぼ見落としが無く、かつ、測定対象の約25%にALK遺伝子変異を有するグループを同定できるに至った。これによりALK遺伝子変異が陽性である検査前確率を上昇させることができ、無駄なスクリーニングを回避できることが判明した。これは肺癌の臨床的分子診断に寄与するところが大きいと考える。 なお、本結果は現在論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究計画は予定通り進行、有効なスクリーニング方法についても論文投稿までこぎつけており、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度集積が予定される原発性肺癌の新規サンプルについてもALK遺伝子変異の解析を進める。 またALK遺伝子変異を有する肺癌の治療に使用できる分子標的薬クリゾチニブが本邦でも間もなく日常臨床に使用できるようになるため、ALK遺伝子変異のタイプによるクリゾチニブの反応性などのデータについても解析を行いたい。
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Research Products
(1 results)