2011 Fiscal Year Annual Research Report
非小細胞肺癌におけるEMT関連遺伝子の同定・解析と腫瘍制御への新しい展開
Project/Area Number |
22591571
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
庄司 文裕 九州大学, 医学研究院, 特任助教 (90444851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前原 喜彦 九州大学, 医学研究院, 教授 (80165662)
矢野 篤次郎 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80304781)
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Keywords | EMT関連遺伝子 / Activin / Podoplanin / PAI-1 |
Research Abstract |
【方針】扁平上皮癌症例を対象としてEMT関連遺伝子(Activin, podoplanin, PAI-1, N-cadherin, Vimentin)をRT-PCR法にて解析する。 【対象】当科における手術症例の中でDNAサンプルが使用可能な68症例。 【方法】Light Cycler 480II (Roche)を使用しRT-PCRを施行し、病理学的因子(T因子、N因子、胸膜浸潤、腫瘍内リンパ管浸潤、腫瘍内血管浸潤、分化度)との関連性を解析する。 【結果】Activin,Podoplain,PAI-1のmRNA発現と病理学的T因子との間にそれぞれ相関を認めた(Activin:T1-2vs.T3-4=11.49±01.82vs.21.09±5.54,P<0.05,Podoplanin:T1-2vs.T3-4=3.91±0.46vs.6.42±1.34,P<0.05,PAI-1:T1-2vs.T3-4=6.13±0.81vs.11.56±2.45,p<0.05)。さらにActivin及びPAI-1のmRNA発現と胸膜浸潤の有無にも相関を認めた(Activin:なしvs.あり=9.87±1.09vs.17.12±3.68,p<0.05,PAI-1:なしvs.あり=5.83±0.69vs.9.06±1.66,p<0.05)。 【まとめ】 (1)Activin, podoplanin, PAI-1の各間葉系マーカーは病理学的T因子と正の相関を認めた。 (2)Activin, PAI-1は胸膜浸潤例に有意に高い発現を示した。 【進捗状況】 ・Activin, podoplanin, PAI-1の蛋白発現を免疫組織化学染色にて評価する。 ・他の組織型(腺癌)でも解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上皮系および間葉系因子のmRNAレベルでの同定が順調に行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
蛋白レベルの発現の確認等、計画書に沿って研究を進めていく予定である。
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