2010 Fiscal Year Annual Research Report
キレート化エンドスタチンを用いた腫瘍増殖抑制に関する研究
Project/Area Number |
22591572
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00336695)
横田 圭右 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (30569257)
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Keywords | エンドスタチン |
Research Abstract |
キレート化エンドスタチンの作製に先立ち、エンドスタチンの抗腫瘍効果を再度検討するため、Recombinant human endostatinを用いた研究を計画、実施中である。Specific pathogen freeマウスを用いて、ルイス肺癌細胞株を1×10^6皮下注射し、腫瘍結節を作製する。体積が1cm^3に達した時点でエンドスタチンや各種抗腫瘍薬(ドセタキセル、5-FU、ペメトレキセド、ベバシズマブを予定)を単剤もしくは併用で投与し、その腫瘍増殖抑制効果を比較検討する。投与する薬剤の効果を比較・検討する目的で、統計学的に優位差を検出するためSPFマウス1群5匹のデータを要し、腫瘍容積を継時的に測定、記録して効果を判定する。ここで腫瘍増大などによる過度のストレスが加わる際には人道的エンドポイントを設け、薬剤投与後14日で動物実験規定にそって犠牲死させて腫瘍を摘出し、病理組織学的にも検討を行う。現在、当院での動物実験規定に沿って申請書を提出し承認を得た段階であり、今後SPFマウス及びルイス肺癌細胞株を入手し、実験を実施していく方針である。エンドスタチンは抗癌剤との併用で抗腫瘍効果を示す報告があるため、コントロール群、エンドスタチン単剤群、エンドスタチンと抗癌剤併用群で効果を判定する。その後、血管新生阻害剤として抗体療法で実臨床に用いられているベバシズマブも、同様にマウスに単剤もしくは抗癌剤との併用で投与し、エンドスタチンとベバシズマブの効果を比較、検討する方針である。 これに併せて、キレート化エンドスタチンを分泌するベクターを現在作製中である。
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