2011 Fiscal Year Annual Research Report
キレート化エンドスタチンを用いた腫瘍増殖抑制に関する研究
Project/Area Number |
22591572
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00336695)
横田 圭右 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (30569257)
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Keywords | 呼吸器外科学 / エンドスタチン |
Research Abstract |
キレート化エンドスタチンの作製に先立ち、エンドスタチンの抗腫瘍効果が否定される報告が出て来ている。そのためを再度エンドスタチンの効果が真にあることを検討するため、Recombinant human endostatinを用いた研究を計画、実施中である。Specific pathogen free(SPF)マウスを用いて、ルイス肺癌細胞株を1×10^6皮下注射し、腫瘍結節を作製する。体積が1cm^3に達した時点でエンドスタチンや各種抗腫瘍薬(ドセタキセル、5-FU、ペメトレキセド、ベバシズマブを予定)を単剤もしくは併用で投与し、その腫瘍増殖抑制効果を比較検討する。現在ルイス肺癌細胞株を3回購入し培養してきた。しかしながら培養条件が一定ではなく、初期段階で研究の進行が困難な状況にある。条件が揃い次第SPFマウスの皮下へ接種し腫瘍結節を作成することを予定しているが、現時点で培養可能な血管肉腫細胞株を用いて、現在SPFマウスの皮下に結節を作成している。今後この血管肉腫細胞下部での実験を継続していく可能性もあるが、この細胞下部にエンドスタチンの効果があるかどうかも不明なので、リコンビナントエンドスタチンを購入してその効果があれば、ルイス肺癌細胞株の培養を断念して、血管肉腫細胞株でのじっ決系に変更する可能性も考慮している。これに併せて、キレート化エンドスタチンを分泌するベクターを現在作製中である。発現ベクターにPCR産物を組み込作業中であるが、発現ベクターへの組み込みに難渋している。キレート方にするために付加した配列部分がその取込みを困難にしている可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
細胞培養の条件が揃わなかったことやベクター作成に時間がかかっていることが原因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もベクター作成が出来なければ外注で作成するしか方法が無くなるので、業者の選択とに外注コストを検討する。またベクターの作成がそれでも困難であれば研究計画を変更してリコンビナントエンドスタチンを用いた研究に変更する必要が考えられる。
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