2010 Fiscal Year Annual Research Report
ポリカーボネートポリウレタンを用いた脳動脈瘤塞栓物質の開発
Project/Area Number |
22591579
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
吉野 義一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (70323681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成相 直 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (00228090)
青柳 傑 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (40134704)
河野 能久 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (90516296)
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Keywords | 生体材料 / 脳血管内手術 / 脳血管障害 |
Research Abstract |
本研究の目的は、現在の医学、医療材料では治療が困難な巨大脳動脈瘤に対して、有効な治療法に繋がる、新たな概念に基づいた脳動脈瘤の塞栓物質を開発し、血管内手術による脳動脈瘤治療の治療効果と安全性を高めることである。これまでの実験により、ポリカーボネートポリウレタンの多孔構造の発砲密度を調整し、3フレンチカテーテル(内腔約1mm)に挿入できるよう加工することが可能となってきている。これにより、実臨床の脳血管内手術で用いるテクニックに近い条件で使用することが可能になっている。またポリカーボネートポリウレタンは放射線透過性が高く、X線装置では視認が不可能であった。この問題を解決するべくポリカーボネートポリウレタンに3mm間隔で金属マーカーを入れることに成功した。これによりX線透視下での視認性が向上した。動物実験では、この素材を用いた塞栓術の短期経過観察に於いて、動脈瘤入口部(ネック部)の表面に良好な血管内膜の被覆が観察できており、動脈瘤の治癒に向けた生体反応が良好であることが示された。これらの結果より本材料が将来医療材料として使用できる可能性が高まったといえ、今後の臨床応用への見通しが開けたという点でその意義は大きい。
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Research Products
(1 results)