2011 Fiscal Year Annual Research Report
血栓溶解剤と血管拡張剤の大槽内注入による脳血管攣縮予防法と治療法
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22591580
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
濱田 潤一郎 金沢大学, 医学系, 教授 (40253752)
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Keywords | 大槽 / 血栓溶解 / 脳血管攣縮 |
Research Abstract |
イヌ・クモ膜下出血モデル作成については平成22年度と同様の方法で行う。 1,脳底動脈撮影による動脈径の経時的観察による治療効果判定 Day7に大槽内に留置したマイクロカテーテルより以下の濃度の血管拡張剤((1)~(3))をPH調整した後、20分で注入し、注入前、注入後30分、60分、90分、120分、180分後、24時間後、48時間後に脳底動脈撮影を繰り返して行い、血管拡張効果とその持続時間について検討を行う。(1)Rho-kinase活性抑制剤であるエイコサペンタエン酸(EPA-NA)(100μM,300μM)(持田製薬)(2)フリーラジカルスカベンジャーであるエダラボン(FRS)(1mg,5mg)(三菱ウェルファーマー)(3)強力な血管拡張剤である塩酸ニトロプルシド(SNP)(1mg,2mg)(丸石製薬) 【結果】 DSAのトラブルがあり、全例正確に計測できたわけではないが、塩酸ニトロプルシド、エイコサペンタエン酸、エダラポンの順に血管拡張作用が強かった。また、いずれの薬剤においても濃度の高い方が血管拡張作用が強かった。正確に測定できなかったものは24年度に持ち越す予定である。 2,各種薬剤注入後の神経学的観察と脳底動脈の病理学的検討 【結果】 いずれの薬剤においても軽度の攣縮による病理学的変化を認めたが、非常に軽度の変化であり、安全性に大きな問題はないと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳血管撮影(DSA)にての脳底動脈径の正確な測定が必要であるが、DSAの度重なる故障で遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の大幅な変更は必要ないが、病理所見を重視する必要が生じる。
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