2012 Fiscal Year Annual Research Report
頸部頸動脈狭窄症のプラークにおけるIDOの役割と病態の解明
Project/Area Number |
22591592
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
陶山 一彦 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (60236057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 泉 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10198327)
馬場 史郎 長崎大学, 大学病院, 助教 (30530430)
齋藤 邦明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80262765)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | IDO / 頸動脈プラーク / 頸動脈内膜剥離術 / MRI |
Research Abstract |
(1) 3T MRIプラークイメージングでは脂肪抑制に優れたIDEAL法を用いたT1強調画像と3D TOFが極めて有用であった。対象症例でそれぞれのsequenceにおけるプラーク内のROIと胸鎖乳突筋の信号強度比を算出した。T1強調画像においては信号強度比カットオフ1.5で不安定プラーク(脂質コアが50%以上と規定)に対する感度90%・特異度100%、カットオフ2.0でプラーク内出血(抗glycophorin A抗体染色で20%を超えるものと規定)に対する感度70%・特異度100%であり、他の画像診断法よりも信頼度が高かった。しかしながらプラーク不安定性の別の指標であるfibrous capの菲薄化・連続性の有無に関しては、いかなる sequenceを用いても定量的評価は困難であった。上記の結果をふまえ、おのおのの組織切片で抗neopterinポリクローナル抗体、抗IDOモノクローナル抗体、抗S-100/fascin抗体を用いた組織化学的検査(image analyzerでの信号強度評価)を行い解析中である。 (2) 対象症例において血清L-kynurenine, L-tryptophanの測定比 (KYN/TRP) を算出した。KYN/TRPは体格指数(BMI)と有意な相関が見られた。また動脈硬化指数(AI)のcut off 4とした場合にKYN/TRPが高い傾向が見られた。各臨床データに基づくグループ別での解析が進行中である。 (3) WBA-Neoを用いた血小板凝集能測定では、CEA術前には7%が血小板機能亢進(凝固非抑制)状態、14%過抑制状態であった。前者では術後の虚血性合併症が多い傾向(P=0.07)にあったが、出血性合併症の関連因子は明らかでなかった。これらのグループ別でも組織学的所見、および他の臨床データと合わせて総合的に解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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