2010 Fiscal Year Annual Research Report
プロスタグランジンD2制御による虚血性脳損害治療法の開発
Project/Area Number |
22591594
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
間瀬 光人 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60238920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有竹 浩介 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 分子行動生物学部門, 研究員 (70390804)
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Keywords | 虚血性脳損傷 / プロスタグランジンD合成酵素 / 霊長類モデル / 高次脳機能 / 再灌流障害 |
Research Abstract |
本研究の目的は、霊長類において虚血性脳損傷がプロスタグランジンD_2合成酵素阻害薬で改善するかどうかを明らかにすることである. 本年度はカニクイザルを用いた中大脳動脈閉塞再灌流モデルの作成と薬剤投与の安全性について検討した.脳虚血モデルは脳血管内手術用マイクロカテーテルを中大脳動脈に留置して血流遮断することにより作成し(3時間),カテーテルを引き抜くことにより再灌流(血流再開)した.その結果,モデルの再現性はあったが,MRI上,虚血(脳梗塞)の広がりにばらつきがあり,虚血体積か5000mm^3を上回ると薬剤投与の有無にかかわらず脳ヘルニアを来して死亡する可能性が明らかとなった. 来年度はさらに慢性期のデータを加え,これらを解析することにより薬剤効果(梗塞体積の減少,耐虚血体積の増加,高次脳機能の改善など)について検討する予定である.
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