2010 Fiscal Year Annual Research Report
ブタを用いた脳血管内治療トレーニングプログラムの開発
Project/Area Number |
22591598
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
根本 繁 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20228290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 克成 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10508740)
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Keywords | 脳血管内手術 |
Research Abstract |
1.ブタを用いた血管内治療基本手技モデル構築 全身麻酔下にミニブタの大腿動脈に6Fr.シースイントロデューサーを留置するために、鼠径部を切開する手技は深部の剥離操作が難航したが、表在動脈を穿刺して大腿動脈に到達するルートが容易であることが判明した。これにより、6Fr-ガイディングカテーテルをガイドワイヤーを用いてX線透視下に総頸動脈に誘導する、脳血管内治療の基本手技を習得するモデルの基本構造ができるようになった。 2.ブタを用いた血管内治療用デバイス操作モデル構築 ブタの頚動脈に頚静脈を吻合して作成する動脈瘤モデルは作成に時間を要し、血栓化による自然閉塞の傾向が強いため効率が良くなかったが、シリコンチューブにヒトの脳動脈瘤を模したモデルを作成し、このシリコンモデルの一端をミニブタの総頚動脈に結合し、もう一方の端を反対側の総頚動脈に結合した脳循環モデルを作成。X線透視下での動脈瘤コイル塞栓術のトレーニングモデルとして実用可能となった。しかしシリコン内の抵抗のため、動脈瘤内の血流が遅延してしまい、血流が遮断するという問題点が生じた。この点については、シリコンモデルを動静脈短絡下に設置することで改善が望めるため。今後のモデルで実践する予定とした。 3。開発したトレーニングモデルを用いたトレーニング効果の評価 動物モデルの基本構造が作成できたが、実用できる完成されたモデルでないため、トレーニング効果を評価するに至っていない。震災の影響で実験が遅れたが、問題点に対する改善の目処がたっていることから今後のモデル作成で実践したい。
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