2012 Fiscal Year Annual Research Report
血中酸化LDL値から頸動脈プラークの不安定性が推測できるか?
Project/Area Number |
22591600
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
宇野 昌明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90232884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 俊二 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (60294675)
戸井 宏行 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80551960)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 頸動脈狭窄症 / 酸化LDL / 頸動脈内膜剥離術 / 頸動脈ステント |
Research Abstract |
頸部エコーやBB-MRIで不安定プラークを疑われた症例は術前の血中酸化LDL/β2GPI複合体, MMP-9が上昇しており、摘出したプラークではmacrophageを多く含む不安定プラークが見られる。これに対して、術前の頸部エコーやBB-MRIで安定プラークが疑われた症例では酸化LDLやMMP-9が低いことが予想される。そこで、頸動脈狭窄症に対して、頸動脈内膜剥離術、あるいは頸動脈ステント施行症例の術前後に新しく開発された酸化low density lipoprotein (LDL)LDL測定キットを用いて血中の酸化ストレスの状態を測定し、術前に施行した頸動脈エコー,Black blood MRIによるプラークの性状と比較検討した。結果:頸動脈狭窄症例で血行再建を施行した92症例に対して、頸動脈内膜剥離術(CEA)を49手術、頸動脈ステント(CAS)を47手術行い、酸化LDLを測定した。しかし酸化DLLは術前、術後とも一定の値を示さず、プラークの病理所見との関連性を見いだせなかった。CEA49例中1例、CAS47症例中1例に手術後に合併症を来した。また長期経過観察中、CEAでは再狭窄例はなく、CASは1例のみ再狭窄を認めた。再狭窄と術前の酸化DLL値、プラークの病理組織と関連性も認めなかった。 結論:頸動脈狭窄症に対する血中酸化LDLの簡易測定ではプラークの病理組織、合併症出現率、再狭窄の頻度との関連性は見いだせなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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