2012 Fiscal Year Annual Research Report
悪性神経膠腫におけるMGMTの関与しないテモゾロミド耐性機構の解明
Project/Area Number |
22591617
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
八代 一孝 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 客員研究員 (20264418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 宏文 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00264416)
古川 龍彦 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40219100)
有田 和徳 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90212646)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | glioblastoma / temozolomide resistance / MLH1 |
Research Abstract |
近年GBMに対し新しい治療薬であるTMZが認可され一定の治療効果を挙げている。しかしTMZに対し治療抵抗性を示す例も多く見られ、TMZに対する耐性機構の解明が重要となっている。 我々はTMZを含む選択培地でU251細胞を培養し、限界希釈法で3つのU251/TMZR1,2,3の3つの耐性株を単離した。メチル化特異的PCRの結果、U251細胞、耐性細胞共にMGMTプロモーター領域もメチル化されており、MGMTの発現は見られなかった。この事より、今回作成した耐性株ではMGMTはTMZ耐性に関与しておらず、MGMT以外の因子のTMZ耐性への関与が考えられた。 薬物トランスポーターの関与を検討する為、高速液体クロマトグラフィーを用いてU251株とU251/TMZR2株の細胞内TMZ蓄積量を調べた所、U251細胞:0.1036fmol/1000個、U251/TMZR2細胞:0.1410fmol/1000個(p=0.09>0.05)と差は見られず、トランスポーターのTMZ耐性への関与の可能性は低いと考えられた。 一方、MMRの構成因子が欠如した細胞株がTMZに対し抵抗性を示すという報告が見られる。MMR構成因子の発現を検討した所、3つの耐性株に共通してMLH1の発現が低下している事が分かった。またTMZ処理を行っても、時間依存的にも濃度依存的にもMLH1の発現が誘導されない事が分かった。siRNAを用いてU251株のMLH1をノックダウンするとU251株のTMZに対する感受性が低下する為、MLH1発現低下がTMZ耐性獲得に関与している可能性があると考えられた。 更に臨床サンプルを用いてGBM初発例、TMZ投与後の再発例の間でMLH1の発現に差があるか免疫染色を用いて検討した所、再発群で有意にMLH1の発現が低下している事がわかり、MLH1発現低下がTMZ投与後の再発にも関与している事が分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)