2012 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎靭帯骨化症における骨化形成のメカニズムの解明と治療
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22591628
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
川口 善治 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (00262527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 庄二 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (00432112)
濱崎 景 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (50533494)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 後縦靭帯骨化 / 全脊椎 / 脂肪酸 / ミード酸 |
Research Abstract |
1)multidetector CTを用いて全脊椎における後縦靭帯骨化(OPLL)の実態調査2)脊椎OPLLの全身の骨化巣の広がりと関連する全身因子(特にミード酸を含む脂肪酸値)の検討3)軟骨細胞のミード酸の役割検討を目的とし研究を行った。 1)単純X線側面像にて頚椎にOPLLがみられる178名を対象とし、頸椎CT像からは骨化巣に関する新たなCT分類を作成した(※1)。また全脊椎脊柱管内骨化病変(OPLL及び黄色靭帯骨化)の評価を行うため、CT像を用いて頚椎、胸椎、腰椎各レベルの骨化病変を検討した。その上で骨化の見られるレベル(椎間数と椎体数)を合算して骨化係数とした。これらの所見を3人の検者で読影し、intra-observer agreementとinter-observer agreementを検討した結果、検者内及び検者間の一致性は確かめられた。頚椎OPLLが胸椎及び腰椎OPLLを合併する頻度は53.4%であった。胸椎及び腰椎OPLLは頚椎OPLLの連続型、混合型に合併する頻度が高く、広範な骨化巣を有する者は女性に多かった(※1,2)。※1:2013年日本脊椎脊髄病学会で報告、※2:英文誌に投稿中 2)OPLL患者106例とOPLLを認めない患者(コントロール)109例(年齢・性一致)全員より採血を行い、血中の電解質、血糖値、高感度CRP、骨化マーカー、26種類の脂肪酸値の測定から骨化係数と全身因子を検討した。その結果は以下の通りである。【一次検査】オレイン酸・リノレン酸・ミード酸・ドコサテトラエン酸:有意差有り、高感度CRP他:有意差なし。【再現性の二次検査】上記:有意差なし、ミスチリン酸:有意差有り。OPLL患者の骨化巣の広がりは、有意差はなかった。 3)ミード酸添加により椎間板細胞中の骨形成因子が変化することが分かった。また、骨・軟骨代謝における役割を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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