2012 Fiscal Year Annual Research Report
VEGF(血管内皮増殖因子)中和抗体を用いた後縦靭帯骨化症治療の開発
Project/Area Number |
22591631
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
淺沼 由美子 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), リサーチアソシエイト (10361966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠井 裕一 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20242943)
淺沼 邦洋 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20378285)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 脊椎靱帯骨化症 / VEGF中和抗体 / twy/twy マウス |
Research Abstract |
血管内皮増殖因子(VEGF)発現を抑制することにより、脊椎靭帯骨化症における骨化過程に及ぼす影響について検討した。twy/twyマウス(5週齢)を用い、VEGF中和抗体(1ug/ul, 100ul)(V群)またはPBS(100ul)(P群)を一週に一度、3週間、腹腔内投与し、後縦靭帯骨化および黄色靭帯骨化過程をマイクロCTを用いて評価した。薬剤投与開始時の骨化面積(コントロール)に対する、投与開始後5週目と12週目の骨化面積の比を算出し、2群を比較した。その結果、薬剤投与後、5週目および12週目の骨化面積の総和はコントロールに比べ、P群(5週目;6.4±1.7倍、12週目;25.4±8.3)、V群(5週目;3.7±0.3倍、12週目;8.6±2.5倍)の増加であり、P群に比べV群で骨化の増大が抑制される傾向を認めた。薬剤投与12週目で、頚椎を採取し、組織学的評価を行ったところ、P群で多数のオステオカルシン陽性細胞を骨化前線に認めた。また骨化先端部ではP群でtype X collagenの発現を認めたのに対し、V群ではサフラニン陽性で、type X collagenの発現はほとんどみられなかった。また、Factor VIII免疫染色による血管新生の評価では、V群に比べ、P群で骨化巣部分の血管新生が多く確認された。以上の結果より、VEGF中和抗体投与群では靭帯骨化部分において軟骨成分が多く残存しており、VEGF作用を抑制することにより、軟骨細胞の肥大化や骨芽細胞の誘導が阻害されている可能性が考えられた。また、マウスの大腿骨および脛骨の骨髄を培養したところ、対照マウス(ICR マウス)と比較して、twy/twyマウスでは、増殖スピードが著しく早いことから、一旦、骨芽細胞が形成されると、その早い増殖スピードで骨化が誘導されていく可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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