2012 Fiscal Year Annual Research Report
腰椎椎間板変性の原因解明と新たな治療法開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22591642
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
千葉 一裕 北里大学, 付置研究所, 研究員 (80179952)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細金 直文 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10365306)
辻 崇 北里大学, 付置研究所, 研究員 (60296639)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 椎間板 / 退行変性 / 遺伝子 / 脊椎 / 運動器 |
Research Abstract |
これまでエストロゲンと椎間板変性に関する検討および椎間板変性と遺伝子多型 (SNP)の見地から研究を推進してきた。 本年度は、腰椎変性側弯症患者における椎間板変性と椎間板代謝の関連性を検討するために血清中のバイオマーカー値;HA(hyaluronic acid),KS(keratan sulfate), COMP(cartilage oliogomeric matrix protein), CPII(Procollagen Type II C-Propeptide),C2C(Collagen Type II Cleavage), を健常者と比較した。その結果、II型コラーゲンの合成の指標になるCPII(Procollagen Type II C-Propeptide)、および分解の指標となるC2C(Collagen Type II Cleavage)はいずれも腰椎変性側弯患者で有意に増加していること、CPII/C2C比も高値になっていることなどを明らかに、椎間板の主要構成成分であるII型コラーゲンのturnoverが本疾患では亢進している事を初めて示した。 また、これまで椎間板髄核細胞における機能が明らかになっていなかった、prolyl hydroxylase (PHD)に注目し、PHD3の発現がTNF-αおよびIL-1βによって調整を受けていること、またPHD3はNFκBシグナルを介してTNF-αを調整すること、さらにPHD3を抑制することで、TNF-αを介した軟骨分解作用を持つADAMTS5,syndecan4, MMP13の発現を抑制し、アグリカン、2型コラーゲンの保持が維持されることを明らかにし、PHD3がNFκBシグナルを介してTNF-αの発現をコントロールすることで、髄核細胞における基質分解を調節していることを明らかにした。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)