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2010 Fiscal Year Annual Research Report

作業関連上肢筋骨格系障害の発痛におけるMMPとPARの役割の解明

Research Project

Project/Area Number 22591653
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

篠原 孝明  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00378209)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平田 仁  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (80173243)
建部 将広  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (60420379)
山本 美知郎  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90528829)
奥井 伸幸  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70547554)
Keywordsrepeated minor trauma / 筋骨格系障害 / gelatinase (MMP) / Proteinase Activated Receptor (PAR)
Research Abstract

repeated minor traumaによる筋骨格系障害(手根管症候群・腱鞘炎など)においては多くの医療費が費やされており、また休業など社会経済的損失も多大である。本研究の目的はその炎症や疼痛に関与すると考えられるgelatinase・PARに着目し、その発生メカニズム、とりわけ疼痛発生機序について明らかにすることである。
倫理委員会の承認を前提として手根管症候群患者の手術時に得られる滑膜切除標本を採取した。同時に患者情報として年齢、性別、発症期間、手術前後のVAS scale(疼痛)・DASH score(上肢能力評価)・握力・ピンチ力、術前電気生理学的検査を集積した。現在、採取した症例は40例である。
病理組織学的解析を行い、HE染色による評価では炎症細胞浸潤は極めてまれで、浮腫と非特異的線維化が見て取れた。その他、血管新生が多くの症例で見られ、内膜肥厚を伴った細動脈壁の肥厚所見も散見された。画像解析による臨床データとの相関では病初期の症例で新生血管や間質の浮腫、血管壁の肥厚が多くみられる傾向があった。MMPの活性レベルは病初期から産生・活性化されておりMMP-2の活性レベルが疼痛の強さに相関していた。上肢能力評価・電気生理学的所見においては明らかな傾向は認められなかった。
一般的に、手根管症候群の病初期には疼痛などの症状が慢性期よりも強いことが報告されており、病初期には各種cytokineや炎症メディエーターが関与し新生血管の誘導、組織の浮腫や血管壁の肥厚を惹起し、gelatinaseの発現を活性化することで疼痛の発現に関与しているものと考えている。

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Published: 2013-06-26  

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